「ゼロコロナ」達成宣言後も封鎖続く 市民が大規模抗議=中国江蘇省

2022/05/23
更新: 2022/05/23

中国版ツイッターの「ウェイボー(微博)」で21日、中国江蘇省の江陰市と常州市の境で撮影されたという「大規模な抗議活動」の動画が多数投稿された。

映像には、道路上に溢れんばかりの市民が封鎖解除を求めて「解除せよ!解除せよ!」などと叫ぶ姿が映っている。

中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大により、江蘇省無錫市に位置する県級市の江陰市では今月4日から封鎖管理を開始した。外出が禁じられ、見張りポイントでは24時間体制の監視を行う区域もあった。

最近、同市ではようやく隔離施設・地域以外での新規感染を封じ込める「社会的ゼロコロナ」の達成と、職場復帰・生産活動の再開を宣言したばかり。

しかし、隣の常州市との境界の道路では封鎖解除へ向けた動きが全く見られず、高い鉄板で封鎖されたままだ。通行できない市民らの不満はついに爆発し、封鎖解除を求める大規模抗議へと発展した。

地元住民によると、今回抗議活動が起きた場所は3月13日から封鎖されていたという。

あるネットユーザーは、「人々は長く封鎖され、不満が少しずつ溜まっていけば、いずれバネのように跳ね返す時がくる」と書き残した。

わずかな感染拡大も許さない「ゼロコロナ」政策を続ける当局に、国民の不満は限界に達している。

今月15日にも、北京大学で隔離壁の建設をめぐり、学生らによる集団抗議事件が発生した。

ロックダウンが長く続く上海市では、市民は自宅のベランダから鍋を叩いたり、大声で叫んだりして当局に抗議している。

(翻訳編集・李凌)