[シドニー 2日 ロイター] – 南太平洋の島国サモアのフィアメ首相は2日、中国が提案した同国と太平洋島しょ国との包括的な貿易・安全保障協定について、島しょ国側は地域の会議で討議した上で決定すべきとの認識で一致していると述べた。
中国の王毅外相は同地域を歴訪中。5月30日には地域10カ国の外相との会議を開催したが貿易・安全保障協定で合意することはできなかった。
フィアメ首相は、同国を訪問したオーストラリアのウォン外相との共同記者会見で、中国が提示した協定案をまず島しょ国の間で協議することができなかったことを懸念要因として指摘。「(島しょ国)地域は、開発パートナーから提示されたいかなる提案も、地域で検討する必要があるという結論に達したと思う」と述べた。
ウォン外相は、地域の安全保障は太平洋諸国の問題というのがオーストラリアの見解だと述べた。
ウォン外相は3日にトンガを訪問する。王外相は5月31日に同国を訪問し、災害対策や警察業務などの分野の協力・支援協定に署名している。
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