黒人差別動画を制作の中国人男、マラウイに身柄引き渡される

2022/07/19
更新: 2022/07/19

アフリカ・マラウイ当局に人種差別や児童搾取などの罪で指名手配されていた中国人の動画制作者であるル・ケ(盧克・Lu Ke)容疑者はこのほど、隣国のザンビアで逮捕され、マラウイに身柄を引き渡された。英BBCは16日、マラウイ司法長官の話として伝えた。

同容疑者は、マラウイの子どもたちに中国語で「僕は黒い怪物!頭悪い!」などを言わせ、その様子を撮影していた。英BBCの番組が6月にこれを報じた後、容疑者はマラウイを出国したが、のちにザンビアで身柄を拘束された。

英BBCのおとり調査に対して、容疑者は最高記録1日380本の動画を撮影したと述べた。撮影は少なくとも2年間続いていた。

動画は中国のSNSなどで最高70ドル(約9000円)で販売されていた。子どもたちは毎日、日本円でおよそ69円の報酬を得ていたという。

容疑者の男は、動画を制作したのは「中国文化を広めるためだ」と主張。

BBCがドキュメンタリーを放送後、マラウイ市民は怒りを爆発させた。先月、複数の団体は首都・リロングウェにある中国大使館前で抗議活動を展開した。

マラウイは2007年12月に42年間続いた台湾との国交関係を断絶し、翌年1月に中国と国交を樹立した。今年3月に中国の巨大経済圏構想「一帯一路」プロジェクトに署名したばかりだ。

(翻訳編集・李凌)