京セラ創業者・稲盛和夫氏が死去 KDDI発展に尽力

2022/08/30
更新: 2022/08/30

京セラは30日、創業者で名誉会長の稲盛和夫氏が24日に老衰のため死去したと発表した。90歳だった。葬儀は近親者で執り行われた。生前は京セラの創業やKDDIの発展に尽力したほか、経営破綻した日本航空(JAL)の再建に携わった。後日、お別れの会を行う予定。

稲盛氏は鹿児島県出身で、鹿児島大学工学部卒。1959年に京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立し、社長、会長を経て、名誉会長を務めた。

また、電気通信事業の自由化に伴い、第二電電(現KDDI)を立ち上げ、会長や最高顧問を歴任した。

2010年には、政府の要請を受け日本航空の会長に就任、経営の立て直しを行った。2015年には名誉顧問となった。

企業経営の傍ら、人材育成にも心血を注ぎ、「盛和塾」で経営者の育成に携わった。私財を投じて設立した稲盛財団では科学技術や文化事業に力を注いだ。

政界では2009年の総選挙で民主党を応援し、政権誕生後に内閣府特別顧問を担当。他にも中国天津市経済顧問やワシントン・カーネギー協会の名誉理事などを務めた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。