イランで反政府デモ続く、弾圧激化で死者200人超に

2022/10/13
更新: 2022/10/13

[ドバイ 12日 ロイター] – 頭髪を隠すスカーフの着用が不適切として拘束された女性が死亡した問題に端を発したイランの抗議デモは、弾圧が激化する中で12日も続いた。交流サイト(SNS)で明らかになった。

デモは1979年のイラン革命以来最も激しい反政府運動に発展しているが、イランの最高指導者ハメネイ師は敵が画策した「散発的な暴動」と一蹴している。

ある動画では、100人を超える抗議者が首都テヘラン中心部で道路を封鎖し、「イスラム教指導者は砲弾、戦車、爆竹で消え失せろ」などと連呼していた。

またSNSの投稿動画には、テヘランの弁護士協会建物近くで抗議運動が行われ、催涙ガスが発射される様子が映っている。数十人の抗議者が「女性、命、自由」と連呼していた。

ロイターはこれらの動画の信憑性を独自に確認できていない。

ノルウェーに拠点を置く人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)は、今回の抗議運動による民間人死者は少なくとも201人に達しており、このうち23人が未成年者とした。8日の報告では185人だった。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。