米国食品医薬品局 (FDA) は、新型コロナワクチン接種後に死亡した人々に実施された剖検報告の公開を拒否している。
FDA は、「医療ファイルの公開は禁止されている」と説明している。しかし、薬物安全の支持者はこれらの剖検報告は個人情報を除いた場合には公開可能だと指摘した。
その情報公開の拒否について、エポックタイムズに情報が提供された。エポックタイムズは新型コロナワクチン接種後にワクチン有害事象報告システム(VAERS)に報告された死亡に関して、FDAが取得したすべての剖検報告に対し、情報公開法による情報公開請求を提出した。
ワクチン接種後に有害事象または健康問題が発生した場合、システムに報告が提出される。
FDA およびその他の機関は、報告を調査する任務を負っている。当局は報告を精査するために医療記録について、剖検記録を含めて確認する。
しかし、FDA は編集済みのコピーでさえ公開を拒否した。
FDA は、「当局が情報公開によって保護されるべき利益が損なわれることを合理的に予見できる」場合には、当局が情報公開を保留できるという連邦法を引用した。ここでの「公開情報」とは「個人のプライバシーを明らかに不当に侵害する個人情報、医療情報、および同様のファイル」のことを指している。
連邦規制も「個人のプライバシーについて明らかに不当な侵害と見なされる個人情報、医療情報、および同様のファイル」の公開を禁止している。
エポックタイムズは、以上の剖検報告と最近の VAERSレポートに関するデータ分析結果の公開拒否を共に上訴した。
「個人情報は簡単に取り除ける」のに
精神薬理薬諮問委員会(Psychopharmacologic Drugs Advisory Committee:PDAC)の一員として FDA に助言する薬物安全の支持者であるキム・ウィチャク氏( Kim Witczak )は、「報告書は個人情報を除いた状態であれば公開可能だ」と述べている。
「個人情報は、剖検から得られる情報を失うことなく簡単に編集作業によって除くことができる」と ウィチャク氏はエポックタイムズへのメールの中で語った。
同氏は、「人々は剖検結果をVEARSに提出することを選んだのだ。つまり、自分の情報を VAERS に提出した人は FDA の調査を望んでいる。 剖検報告も例外ではない」と述べた。
剖検とは、死因を特定するために行われる故人の検査である。
「剖検は死後分析の重要な一部である、特に新型コロナワクチン接種後の死亡者数が増加している現在では、行う必要がある」とウィチャク氏は述べた。
FDAの返事
FDA の広報担当者は、VAERS に寄せられた報告を引用し、新型コロナワクチン接種後の死亡率は低いと述べた。
9月14日時点での新型コロナワクチン接種後の死亡報告数は16,516件ある。米国では 9 月までに約6億1,600万回の接種が行われていた。
広報担当者は、FDA が剖検結果を公表するかどうかは明言しなかったが、FDA と疾病管理予防センター (CDC) の研究者によって書かれた論文があると示した。
査読されていないこの論文は、2020年12月14日から2021年11月17日までにVAERS へ提出された新型コロナワクチン接種後の約 9,800 件の死亡報告を分析したものだ。そこでは、報告された死亡率が予想される死亡率(全死因)より低いことが判明したと書かれている。
研究者は「この報告されたワクチン接種後の死亡率は、死亡の自然発生率のトレンドを反映している。これらの調査結果は、ワクチン接種と全体的な死亡率の増加との関連を示唆していない」と書いた。
また、研究者は、以前の研究でVAERSに報告された有害事象は実際の事象数を過小評価していることが判明したことも指摘した。
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