新型コロナワクチンを小児向け定期接種へ組み入れ推奨 = 米CDC

2022/10/26
更新: 2022/10/27

米疾病予防管理センター(CDC)の諮問委員会は20日、新型コロナウイルスワクチンを小児および成人向け定期接種に追加することを承認した。

予防接種実施諮問委員会(ACIP)は、小児および成人向けの来年度予防接種スケジュールに新型コロナワクチン追加の是非を問う委員投票を行った。モデルナファイザー、ノババックスのワクチンを追加することを全会一致で決定した。

アドバイザーの一人マシュー・デイリー博士は「(ワクチンの)定期接種は深刻な病気や死を予防することができる。つまり定期接種に加えられるものは、そのリスクをふまえてもメリットのほうが上回ると考えている」と述べた。

ACIPの勧告を受けた場合、ファイザーとモデルナの2価ブースターも追加されることになる。

National Vaccine Information Centerの社長兼共同設立者バーバラ・フィッシャー氏は、ACIPの決定に懸念を示した。エポックタイムズの取材で、子供へのワクチン接種の義務化を防ぐためには保護者が州議会に訴えることが必要だと述べた。

「保護者は自分たちが公衆衛生法におけるワクチン・インフォームドコンセントの保護を望んでおり、いかなる理由でも、子供にコロナワクチンを強制することに反対であることを州議員に知らせることが重要だ」

 

義務化

アドバイザーは投票前に、ワクチンを接種計画に追加することは学童にワクチンを義務付けることを意味するものではないと強調した。しかし、イリノイ大学シカゴ校のポリシー・プラクティス・アンド・プリベンション調査センターによると、31の州とコロンビア特別区の法律では、スケジュールに記載されたワクチンの接種を義務付ける法律が施行されている。

現在、生後6カ月以上の子供に対してはFDAの新型コロナワクチン緊急使用承認を得ているが、生後6カ月以下の子供には承認が下りていない。こうしたワクチンをスケジュールに追加することについて、CDC関係者のパトリシア・ウォディ博士(Dr. Patricia Wodi)は「法律顧問室にスケジュールに追加しても問題ないと言われている」と発言した。

エポックタイムズは、米国保健福祉省の法律顧問室と司法省の法律顧問室にコメントを求めたが、本記事掲載までに返答は得られなかった。エポックタイムズは、この件に関する両局とCDCのやり取りについて、情報公開法の要請を提出している。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。