米中間選挙で接戦が繰り広げられているアリゾナ州マリコパ郡では投票用の機械にトラブルが発生し、選挙管理委員会の責任者が謝罪した。同州の上院議員選では共和・民主両候補の得票率が拮抗している。
マリコパ郡では選挙当日、223の投票所のうち、約60か所で投票用紙のプリンターに機械トラブルが発生した。当局によると、当日に投票した有権者の約7%、およそ1万7000人が影響を受けた。
マリコパ郡選挙管理委員会のビル・ゲーツ委員長は9日の会見でトラブルについて謝罪し、有権者が投じた票はすべてカウントされると強調した。選挙前に行った機械テストで問題はなかったという。
そのうえでゲーツ氏は、すべての合法的な投票を数え、発生したトラブルの根本的な原因を突き止め、再発防止に努めていく考えを示した。
同州では2020年の米大統領選の際、共和党が票の数え直しを求めた経緯がある。ゲーツ氏は有権者の投票が妨げられていないとして、「誰も権利を剥奪されていない…これは詐欺を示すものではない」と強調した。
9日時点でマリコパ郡には未集計の投票用紙がおよそ40万以上残されている。開票作業の明確な期限は明らかになっていないものの、当局は11日までに95%以上の開票を完了させるとした。
地元当局によれば、票用紙を機械で読み込めなくても全て集計する。また機械トラブルの影響で、アリゾナ州全体の集計作業は13日まで長引く見通しであることを明らかにした。
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