パンデミックから抜け出す「打開策」とは?

2022/12/29
更新: 2022/12/29

今回の中国感染急拡大の波で、共産党関係者の感染や訃報が相次いている。不完全な集計ではあるが、今月だけでもすでに50人近い中共の現役幹部や退職官僚が死亡している。新・最高指導部「チャイナセブン」のメンバーで、で序列3位の趙楽際氏と、4位の王滬寧氏まで、コロナに感染して入院していると噂されている。中国高官ご用達の北京市の人民解放軍総医院(301病院)では厳重な警備が敷かれ、尋常でない状態が続いている。

コロナは中国中央電視台(CCTV)にも攻め込んだようで、CCTVのゴールデンタイムの報道番組では珍しく5日間連続で同じキャスターで回していたことが判明。「復帰」したキャスターの声が「明らかにいつもと違う」という指摘の声も上がっており、「CCTVまで陥落したのか」と外部からの憶測を呼んだ。

また、香港メディアの報道によると、中国当局が毎年開催する経済関連の重要会議「中央経済工作会議」にも感染症の影響は及んだようだ。会議日程が恒例の3日から2日に短縮されたほか、数々の高官が欠席したという。

以上挙げた例からもわかるように、今回の中国での感染の波は相当深刻だ。しかも、「このウイルスは特に共産党関係者を特に好んでいる」という不思議な現象が起きていると指摘する声も多い。

コロナウイルスの「ターゲット」、中国共産党関係者?

なぜ今回の疫病は特に共産党関係者を特に好んでいるかのように見えるのか。パンデミックから抜け出すための打開策とは何か。この質問を何人かの医学専門家に尋ねたが、誰も答えがわからなかった。

だが、法輪功を修煉する友人に聞いてみたところ、「法輪功の創始者である李洪志氏はかつてこの問題について明確に説明していた」という。

李氏は疫病発生初期である2020年3月に発表した文章『理性』のなかで、「実は、疫病そのものは人心、道徳が退廃し業力が大きくなった人に狙いを定めています」「今の『中共ウイルス』(武漢肺炎)のような疫病は目的と目標を定めています。中共ウイルスは邪党の党員、中共邪党の支持者を淘汰するためにやってきたのです」と警鐘を鳴らしていた。

中国共産党はそもそも普通の政党や政府ではない。人の道徳を腐敗させて、悪事の限りを尽くす、非常に邪気の満ちた組織だ。そのため、李氏が中国共産党を「邪党」と呼んだ点に関しては、私は個人的にこれが非常に正しい表現だと考えている。

また、李氏が示した「ウイルスが狙いを定めている」という点に関して、私は個人的に非常に「可能性がある」と考えている。「少し迷信めいている」と思われる方もいるかもしれないが、古代史の記録の中にも、同じような現象が起きていたのだ。

例えば、「旧約聖書」の『出エジプト記』には、神様が災厄によってエジプト人の長子を殺した時、イスラエル人の初子の命を奪わなかったという「過ぎ越し」の話がある。この破壊的な災厄をもたらす前、神様はイスラエル人に子羊の血を戸口に付けるよう命じた。エジプトを襲った災いの天使はそのしるしが付いている家、つまり子羊の血を塗っていたイスラエル人の家には寄らず、災いをもたらさなかったという。

聖書の中のこの話からも、天から降った災難には「定めた狙い」があることがわかる。キリスト教を迫害したローマ帝国は後に何回も大きな疫病がもたらされ、また、後世に伝わる絵の中には、罰すべき家々を回るように神が疫病神や鬼に指示する様子が描かれている。

「私共産党の党員でもなければ、宗教迫害にも加担していない。それなのになぜ感染したのか」と不可解に思う人もいるだろう。

周知のように、中国共産党による統治下で、中国人であれば、幼い頃からその赤い遺伝子と変異した思想を植え付けられている。少年団組織などの党組織への加入、小学生になると、首に「紅領巾(こうりょうきん)」と呼ばれる赤いスカーフを巻いて、中国共産党の血の旗に向かって「共産主義事業のために闘う」ことを絶えず誓わされる。

つまり、多くの中国人は子供の頃から中国共産党という「邪党」の「邪気」に汚染されていると言える。党員や党幹部ほどではないにしても、やはり体にはそのような良くない物質が残っているため、ウイルスを引き寄せてしまうことになるだろう。ただ、身に付いたそれら「邪気」が多くなければ、疫病にかかっても大事には至らないかもしれない。

(翻訳編集・李凌)

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。
唐浩
台湾の大手財経誌の研究員兼上級記者を経て、米国でテレビニュース番組プロデューサー、新聞社編集長などを歴任。現在は自身の動画番組「世界十字路口」「唐浩視界」で中国を含む国際時事を解説する。米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)、台湾の政経最前線などにも評論家として出演。古詩や唐詩を主に扱う詩人でもあり、詩集「唐浩詩集」を出版した。旅行が好きで、日本の京都や奈良も訪れる。 新興プラットフォーム「乾淨世界(Ganjing World)」個人ページに多数動画掲載。