高すぎる暖房費 防寒対策にメリノウールのインナーはいかが

2023/01/26
更新: 2023/01/25

年が明け、二十四節気の「大寒」が過ぎ、寒さが厳しくなっている。電気、ガスなど光熱費も驚くほど高くなり、ネットでも12月の電気ガス代にびっくりしたとコメントが上がり、寒さ対策にも頭を悩ませるところだ。最近、メリノウールのインナーに注目が集まっている。暖房で部屋を暖かくするばかりではなく、着るものでわが身を温めるのもよいかもしれない。

メリノウールは、主にオーストラリアで飼育されている「メリノ種」の羊から取れる羊毛で、良質なウールとして有名だ。登山やキャンプなどアウトドアユースではファンも多い。

素材としては高級品の部類に入り、価格も決して安くはないメリノウール。しかし最近は、デイリーユースでも人気が高まっている。一体、何が優れているのだろうか?

メリノウールはなぜ暖かい?

屋内に入ったら暖房がきいていて、逆に暑くなって汗をかいてしまい、かえって寒くなってしまった経験はないだろうか? アクリルなど化学繊維や、一部の発熱素材だと、汗をかいてかえって寒い思いをすることがある。

メリノウールは吸湿性が抜群に高く、ベタつかず、汗冷えしにくい。また羊毛自体に湿気を吸うと発熱するという特徴があり、細い繊維がその温かい空気を逃がさないため、一層暖かさが保たれる。

空気を逃さないのは涼しい空気も同じで、夏でもメリノウールのインナーを使用する愛好者は少なくない。

着心地も快適なメリノウール

またメリノウールは高い吸湿性もさることながら、同時に放湿性という相反する特性をあわせもっており、肌へのベタつきを防ぎ、ムレることもなく、肌触りがサラっとしていて着心地がよい。また撥水性が高い為、汚れがつきづらく、洗濯は他の素材のように頻繁にしなくてもよさそうだ。

まさに至れり尽くせりといえるメリノウール。寒暖の差が激しかったり、何日もお風呂やシャワーを使用できない事もあるアウトドア・ユースのファンが多いのもうなずける。

デメリットもあるが…

無敵に見えるメリノウールだが、洗濯をすると固くなる場合など、いくつかデメリットもある。あまり汚れがつきにくいとされるメリノウールだが、洗濯方法を誤ると、縮んだり、型くずれしやすい。洗濯には注意が必要だ。

またメリノウールは虫に食われやすいので保管には注意が必要。長期間、タンスなどにしまう際は防虫剤を忘れないようにしたい。また長く保管する時は汚れたところから食べられるので、一回洗濯かクリーニングをしてから保管したほうがよい。

決して安くはないが、大切に扱えば、長く着ることも可能だ。暖房費を節約してメリノウールのインナーを試してみるのもよいかもしれない。

大道修
社会からライフ記事まで幅広く扱っています。