22日、日本で巡回公演中の神韻芸術団が、栃木県宇都宮市の栃木県総合文化センター メインホールで公演した。宇都宮での最終公演となったこの日、劇場は満員御礼を記録し、フィナーレでは鳴り止まない万雷の拍手にカーテンコールが3度続いた。
医学教授「ただ綺麗なだけではない、信念感じる」
この日、医科大学で教授を務める黒田直人さんが公演を鑑賞後、新唐人テレビの取材に応じた。
「男性の躍動する動きがとても見事でした。中でもチベットの踊りはとても印象的です。それから女性たちがとても可愛らしく見える。現実を忘れるとてもいい舞台でした」と語った。
黒田さんは「ただ綺麗なだけではない」高度なパフォーマンスからアーティスト達の信念を感じたと言う。
「見事にトレーニングされた群舞を安心して見ていられるというのは、至福の時間だと思います。僕らを本当に楽しませることを心がけてらっしゃるし、演奏ももちろんそうです。立派です。例えば二胡の音は中国の長い歴史を感じさせますね」
黒田さんは「こういったものが中国本土で公演されない、あるいは語り継がれていかないということは大変大きな問題だ」と語る。
「公演の中で神ということが出てきますけども、私たちを導いてくれるような心の支え、一筋の光明といいますか、そういったものを持つことがどうして許されないのかということが痛いほどよく伝わってくる」
失われた伝統文化の復興を掲げる神韻芸術団の「思い」は、特にバリトン歌手の独唱から伝わったという。
「バリトンの歌声というのは僕たちの心に響きますね。歌声も歌詞も素晴らしかった。やはり神や信仰がないところには何もないんだ、という趣旨が分かって、とてもあったかい気持ちになりました」
「やっぱり古典は良い」 元大手企業常務、復興の努力讃える
同日、大手運送会社で常務を務めていたという深谷幸生さんが公演を鑑賞した。「こんなに大人数で一糸乱れぬ動き、みんな相当訓練されたと思います。プロですね、素晴らしい」
深谷さんは、天を讃える雄大なチベットの男性舞踊に古典の素晴らしさを感じたと言う。「突然違った世界に舞い戻るというか、苦しい生活とはまた別のところでの派手さが皆の活力に繋がるというか。やっぱり古典は良いなと思いますね」
中国語の「神韻」が意味する「神の舞の美しさ」を感じたという深谷さんは、「人間が遡ってそういうところにたどり着こうと努力し、それをまた人間が見て感心するというのはすごく夢があります」と語った。
神韻は表現の自由がある米国を拠点とし、伝統文化の復興を目指している。
深谷さんは「中国の古典が本土で上映されないのはもったいないが、その古典を忠実に守ろうとする努力は大したものだ」と芸術団の取り組みを讃えた。
「みんな通じるものは一緒」経営者が神伝文化に共感
同日、会社経営者の鈴木信雄さんと幸代さんご夫婦が、ご友人の片亀誌摩乃さんと公演を鑑賞した。
「初めて来たんですけど、色彩も含めてすごい。本当にただただ圧倒された。技術的にも全てに関してね。本当に見事だ」と信雄さんは語った。
ご友人の片亀さんは、思わず前のめりになって鑑賞したという。「幕が開いた途端、なんてすごいのかと思った。それからの一幕一幕は感動の場面がどんどん出てきてびっくりしました。こんなに感激したのは初めてです」と息を弾ませた。
幸代さんは「3D背景幕の仕掛けや、生演奏もすごく良かったです」と語った。公演からはテーマ性も感じたという。
「中国語は分からなくても、何をテーマにされているのかは伝わります。古き良きものはこんなに素晴らしいのだなと改めて感じました。今中国の方はみんな共産党に押し込められているのかと思っていたんですけど、それでも相変わらず頑張っている方がニューヨークにいるんだなって。それってすごいことじゃないですか」
中国古来の「神伝文化」を芸術表現で体現する神韻を鑑賞して、幸代さんは「みんな通じるものは一緒だと感じた」という。
「冒頭でバーっと天界から地球を救いに来てくれる場面がありましたね。そういう考え方が広まって、みんな平和に暮らせたらいいなって思いました」
幸代さんは、日本で中国文化を受け継いできた歴史の先人達の存在を思い起こしていた。「遣唐使とか遣隋使とか、命懸けで中国に行かれた昔の日本の方達が持ってきてくださったパワーはすごいんだなと思いました。そういう中国の方と仲良くさせていただきたいです。日本は色々教わってきたのでね」
ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は現在、8つの同規模の芸術団を抱え世界中で巡回公演を行なっている。日本で神韻公演を観れるのは今月末まで。残る開催都市は東京、名古屋のみ。ツアー日程は公式サイトで確認できる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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