[オタワ 9日 ロイター] – カナダの警察当局は9日、モントリオール地域の2カ所に中国政府を後ろ盾とする「警察拠点」が設けられ、中国系カナダ人への威嚇や嫌がらせに使われているとの疑惑を調査していると発表した。
ケベック州の王立カナダ騎馬警察(RCMP)は声明で、外国政府が支援するこのような「犯罪活動」が国内居住者の「安全を脅かす可能性がある」ため対策を取るとした。
欧州の人権団体、セーフガード・ディフェンダーズは昨年9月に出した報告書で、世界の主要都市に数十の中国警察拠点があると報告。これを受けて米国やオランダなどが調査に乗り出している。
RCMPは昨年11月にトロント地域で中国の警察拠点が設置されているとの報告を受け、調査を開始していた。
トルドー首相は9日の議会で、政府はカナダ人を「敵対的な権威主義体制による受け入れ難い行為」から守るためにあらゆる手段を講じると強調した。
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