[ロンドン 29日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は、途上国の医薬品調達の指針となる「必須医薬品リスト」に抗肥満薬が初めて含まれる可能性があると明らかにした。
WHO諮問委員会は来月、追加申請を審査し、9月に改定リストを決定する予定。
抗肥満薬の検討を要請したのは米国の医師や研究者。ノボノルディスクの「サクセンダ」の有効成分リラグルチドが対象。サクセンダはまもなく特許が切れるため、安価なジェネリック(後発薬)も出回るとみられる。
サクセンダ、さらにはその後発薬がリストに追加されれば、世界的な肥満問題へのWHOの新たな取り組みとなる。
WHO報道官は「肥満は多くの国でますます重要な健康問題になりつつある。肥満治療薬は当然ながら管理の一側面に過ぎず、予防も重要だ」と述べた。
WHOによると、成人の肥満は全世界で6億5000万人以上で1975年の3倍超。
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