[ニューヨーク 13日 ロイター] – トランプ前米大統領は13日、自らの一族が保有する不動産や自身の保有資産の価値を偽ったとする民事の詐欺案件でニューヨーク市にあるニューヨーク州司法長官の事務所に出向き、宣誓証言を行った。
この民事案件とは別に、トランプ氏は不倫相手に口止め料を支払った疑惑を巡り起訴され、先週ニューヨーク市内の裁判所に出頭して業務記録の改ざんなどに絡む34件の罪状に対し無罪を主張していた。今回は、先週の出頭時ほど注目を集めなかった。
裁判のデポジション(証言録取)と呼ばれる手続きは非公開で行われたが、この件に詳しい関係者によるとトランプ氏は自身のビジネス慣行について質問され、それに答えたという。
ニューヨーク州のジェームズ司法長官が昨年9月に起こした訴訟は、トランプ氏とその3人の子どもなどが有利なローンや税金・保険の優遇を受けるために十年にわたり保有不動産の価値やトランプ氏の保有資産の価値を偽ったと主張、詐欺で得たとされる2億5000万ドルの支払いを求めている。
審理は10月2日に開始する予定。
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