[リスボン 22日 ロイター] – ブラジルのルラ大統領は22日、ロシアのウクライナ侵攻を巡る自身の発言について「誰かの機嫌を取る」意図はないと述べた。同氏はウクライナにも戦争の責任があるとの見方を示唆し、西側の批判を招いていた。
ルラ氏は訪問先のリスボンで行った記者会見で「(ロシアとウクライナ)両国をテーブルに着かせる道を築く」のが自身の狙いだと説明。「和平の構築という(紛争解決の)第三の選択肢を見いだしたい」と述べた。
先週には、米欧によるウクライナへの武器供与が戦闘を長期化させているとし、「和平に取り組まないなら戦争を助長していることになる」などと発言。米ホワイトハウスはルラ氏がロシアや中国のプロパガンダを繰り返していると批判していた。
会見に同席したポルトガルのレベロデソウザ大統領は、ウクライナには自衛と領土回復の権利があると強調し、戦争を巡りブラジルとは見解が異なると述べた。
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