米民主党の大統領候補であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、「気候関連の問題は、全体主義により社会を支配しようとする富裕層によって悪用されている」と述べた。
ケネディ氏は、「気候問題や公害問題は、マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏のような…超億万長者に利用されている」と、ラジオホストのキム・イヴェルセン氏に語った。「新型コロナウイルスが、社会に対する上からの全体主義的な支配を強化する口実として利用され、技術的な解決策が提案されるのと同じ方法だ」。
「よく見ると、その技術的解決策を推進しているのは、それらの解決策の特許を持っている人たちだということがわかる」とケネディ氏は語った。「気候の混乱が悪名高いものにする方法だ。貧しい人々がさらに貧し、億万長者を富ませるために使われる危機の一つに過ぎないと、人々がみなすようになった」。
元司法長官でニューヨーク上院議員のロバート・F・ケネディの子息であるケネディ氏。「40年間、気候と工学に関して同じ方針をとってきた。1980年代の私の演説をチェックして貰えば分る事だが、環境問題の最も重要な解決策はトップダウンによる規制ではなく、自由市場資本主義だ」と語った。
2014年、長年の環境活動家であり弁護士であるケネディ氏が、企業やその他のグループ向けのブログ投稿で、気候虚言を支えるものは罰を受けるべきだと書いている。
しかし、彼は「憲法修正第1条を支持する。憲法修正第1条は、どんな市民が、故意にであっても、法的な影響を受けることなく、下劣な嘘を吐き出す余地を与えてくれている」と書いてはいるが、当時は、「しかしながら、私は、故意に、悪意をもって、組織的に気候変動に関する虚言を後援する企業に対しては、死刑を科すべきだと考えている」と付け加えたと、ケネディはEcoWatchに書いている。
民主党立候補として宣言して以降、数年前の気候変動に関するコメントは、FOXニュースや他の右寄りの出版物によって取り上げられ注目された。ケネディ氏は小児ワクチンについてのコメントでよく知られていたが、ニューヨーク市と天然資源防衛評議会(NRDC)に務める環境弁護士としての経歴を持っている。
また、同じインタビューで、ゲイツ氏以外にも世界経済フォーラムが全体主義社会を生み出すために気候政策を利用していると示唆した。スイスのダボスに本拠を置く「ダボス会議」は、毎年世界のリーダーやビジネスのトップ・エグゼクティブを招いて、年次会議を開催している。1月、フォーラムの講演者は、政府や企業は炭素排出に関する「ネットゼロ」政策を追求するべきであり、人々は車を必要としないといった主張がなされていた。
ケネディ氏はインタビューで語った。「我々が、今この国で持っているのは自由市場資本主義ではなく、企業の縁故資本主義だ。それは…金持ちのためには快適な社会主義であり、貧しい人々にとっては、残忍で野蛮で容赦のない資本主義だ」と。
4月5日、ケネディ氏は2024年に立候補するため連邦選挙委員会に書類を提出した。自己啓発書の作家であるマリアンヌ・ウィリアムソン氏や先週選挙ビデオで再選を目指すバイデン大統領と座を争うこととなる。
ケネディ氏は立候補表明の際、「自分は、田舎や労働者階級のアメリカ人、特に猟師や漁師と協力したい。これらの人たちは、主流の環境コミュニティから疎外されている」と語った。
そして、民主党は道に迷い、戦争、企業利益、検閲の党になり下がったとので、自分は立候補したのだと語った。
バイデンは依然として、民主党の大統領選候補として有力視されているが、FOXニュースの最近の世論調査によれば、ケネディ氏は民主党の有権者の間でも20%前後の支持を得ているという。また、最近ABCニュースのインタビューを受けたときに、ワクチンに関する自分のコメントを、ディズニー傘下の放送局が検閲していると非難して、ヘッドラインを賑わした。
ABCニュース・ライブのアンカーであるリンゼイ・デイビス氏は、「私たちの会話の中で、ケネディ氏は新型コロナウイルスワクチンについて誤った主張をしており、注意が必要だった。私たちは、そのやり取りの一部を含めないという編集上の判断を行った」と先週大統領の発表後に語った。
しかし、SNS上で、ケネディ氏は、ワクチンに関する自分の発言が編集されたという事実は、連邦選挙法を違反しているとして非難した。「ABCは、ホストのリンゼイ・デイビスとのインタビューの内容のほとんどをカットして、都合の良い断片と中傷的な免責事項のみを残すことによって、法律、民主主義、視聴者を侮辱した」とケネディは語った。
「インタビューでの自分の発言を裏付ける引用できることを嬉しく思う。検閲に対するABCの決定は、リンゼイにも衝撃を与えたと私は確信している。国民は、ジャーナリズムの代わりに悪意のある仕事を目撃したのだ」と付け加えた。
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