米国の医師会は、中国の臓器強制収奪問題を非難し、中国など全体主義の国家から来る医学生や医師らが米国で移植医療の技術を学ぶことを規制すべきだと提言した。
科医や専門医で構成された1943年創設の米医師・外科医協会(AAPS)は4日付の声明で、中国共産党に指図または強制された中国人医師や学生が、米国の「大学、医学部、インターンシップやレジデンシープログラムを通じて医療を学び、医療知識を吸収」しているとの現状を指摘した。
これを踏まえ、AAPSは▽共産主義や全体主義国家からの人材に教育訓練を施さないこと、▽強制臓器摘出に関わるプログラムに患者を紹介したり参加させたりしないよう、米政府および医師たちに呼びかけた。
AAPSは、中国共産党が強力な権限を用いて「逮捕・投獄した法輪功学習者、ウイグル人、キリスト教徒に本人の同意なく医療検査を行い、移植医療のために臓器を取り出し、殺害している」と述べ、この過程で商業的な移植ツーリズムが成立しているとも指摘した。
AAPSは、様々な医療問題についての研究を行い、その結果を公表する超党派の医師会。政策提言を行い、医師と医療専門家に対する教育プログラムを提供するなどして、医療界全体の質の向上に働きかけている。
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