イーロン・マスク氏がトランスジェンダーに関する政治問題に声を上げ、親に子供たちをそのイデオロギーから保護するために「反撃する」よう呼びかけている。
「親たちが反撃する時だ!」マスク氏は7月9日にTwitterで書き込み、憤慨している父親が投稿したTikTokのビデオに反応した。
TikTokで「JoToJaVin」と名乗る父親は「私の9歳の息子が最初に診察室に入ったとき、この女医が最初に尋ねたのは、彼が男の子か、女の子か、ジェンダーフルイドか、ノンバイナリーかどうかです」と怒りをあらわにしている。
現在、米国の都市部や進歩的な地域では、性的マイノリティに対する理解と受容が増え、子供たちが自分の性別認識について早い段階で考えることを支持する動きが出ている。
男の子として生まれたとしても、小学生の段階ですでに自分の性自認が「男」か「女」か、ある時は「男」ある時は「女」と性別認識が流動的な「ジェンダーフルイド」か、二元的な男性・女性の枠組みに収まらない「ノンバイナリー」かを聞かれる。
こうした質問についてはLGBT先進国である米国においても議論となっており、賛成派は性別認識について早い段階で考えることが子どもの心身の健康に役立つと主張し、反対派は子どもが自分自身の性別について混乱することを懸念している。
ビデオの中で父親は、自分の息子がずっと同じ医者に見てもらっており、「まぎれもなく男の子」であると述べ、女医が子供の心に「種を蒔く」つもりなのかと疑問視した。
マスク氏の見解
実はイーロン・マスク氏は、性自認をトランスジェンダーとして認識している19歳の子供を持っている。
ロイター通信によると、昨年4月、女性への性転換に伴う名前の変更と、新たな出生証明書の公布を申請している。
マスク氏は、トランスジェンダーのイデオロギーに対して批判的であることを隠そうともせず、最近の数か月間、先日CEOからCTOに就任したTwitterを使って、「シス」や「シスジェンダー」という言葉の使用を取り締まった。これらの言葉は、トランスジェンダーの人々が異性愛者を指すためによく使われている。
6月21日のTwitterでのやり取りでこの変化を明らかにした彼は、「いかなるアカウントに対して意図的に繰り返されるハラスメントも、少なくとも一時的な停止がもたらされる。このプラットフォームでは、「シス」や「シスジェンダー」は侮辱語とみなす」と述べている。
また彼は、以前から子供たちに性再配置手術を行うことを非難している。
4月14日のTwitterでは、「子供を成人になる前に不妊化する親や医者は終身刑になるべきだ」と投稿している。
同様に、3月には、彼は大人たちが子供たちに自分たちは間違った身体で生まれたと信じ込ませているとも述べた。
「すべての子供は、自分の人格/アイデンティティが結晶化する前にアイデンティティクライシスを経験します」「そのため、彼らが後悔する可能性のある重大で不可逆的な手術や不妊化薬を少なくとも18歳までは許可すべきではありません」
米国では未成年の時に身体を変形する手術を受けた人々の中には、その決定を後悔し、手術を行った病院や医療専門家に対して訴訟を起こす人も増えている。
全米各地の人々もマスク氏の懸念を共有し、子供たちの学校で教えられているジェンダーのイデオロギーに対して学校委員会の会議で抗議しているという。
文明の進歩
マスク氏がトランスジェンダーによる子供の不妊化を非難する立場は、人間の文明を脅かすものに対する彼の明確な反対と一致している。
彼は「低い出生率は文明の衰退の原因として過小評価されている」とし、4月16日のツイッター投稿で「ローマはカエサルの治世の間でも出生率に問題があった」と述べている。
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