「自宅から20億円見つかった」とされる常徳市副市長、川に飛び込み自殺か=中国 湖南

2023/08/03
更新: 2023/08/03

【閲覧注意】本記事には、ご遺体が映った画像があります。ご注意ください

湖南省での「反腐敗」特別行動によって、多くの官僚が相次ぎ失脚するなか、最近、ネット上では、同省常徳市の副市長で、桃源県の県委書記である龐波氏(52歳)が、川に飛び込み自殺をしたとして話題になっている。

龐氏の死因について当局は「7月30日に病死」と主張している。しかし、その自宅から「1億元(約20億円)以上の現金が発見された」とする未確認情報も出ていることから、本当の死因は別のところにあるのではないか、と疑う声も上がっている。

龐氏の自殺に関する中国SNSへの投稿に添付された画像のなかには、中共幹部の普段着によく似た服装の男が、うつ伏せになった状態で川に浮いている様子が写っている。

「川へ飛び込み自殺した龐氏の遺体」とされるSNS投稿画像。

腐敗取締りを行う中央紀律検査委員会(中紀委)が、龐氏が県委書記を務める桃源県への腐敗調査に乗り出した後「龐氏の自宅から、約1億元(約20億円)の現金が発見された」とする情報もネットに流れている。その後、龐氏は(7月30日)午後2時に、省内を流れる大きな川「沅江」に飛び込み自殺した。約3時間後、釣りをしていた市民によって、川に浮いている遺体が発見されたという。

ただし中国の官製メディアは、この件に関連する継続報道をしておらず、他殺の可能性および「現金1億元」の情報についても、その真偽を確認することはできていない。

湖南省の紀律検査委員会は今年2月から腐敗撲滅運動を展開しており、多くの官僚が「落馬(失脚)」した。中国の官僚にとっての腐敗は、多かれ少なかれ誰もが覚えのあることなので、湖南省の官界では皆びくびくしていたという。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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