9月21日夜、広東省汕頭市の浜辺で「大量の魚が、波打ち際の水面をジャンプする」異常現象が出現し、投稿された動画が話題となっている。
ビーチの管理職員も、SNSに投稿されている映像がフェイクではなく「本物である」と認めている。地元の住民でさえ、このような現象は過去には見られなかったと言い、「巨大地震の前兆ではないか」と不安を口にしている。
この異様な光景を見た多くの人は、中国各地で続いている異常気象などを連想して「何かの天変地異が起きるのではないか?」と言い知れぬ恐怖を覚えているという。
こうした自然災害の発生を懸念する「世論の高まり」を受けて、現地の地震観測部門は「地震の動きは検知されていない」と回答している。
(9月21日夜、広東省汕頭市のビーチ。波打ち際に、大量の魚が押し寄せた)
大量の魚が一斉に水面上に飛び跳ねる現象は先月6日、内陸部の雲南省にある省内最大の湖(中国で6番目に大きい湖)である「滇池(てんち)」でも見られた。
淡水魚の「ハクレン」が産卵期(5月下旬から7月中旬)に、群れをなして川面から跳ねる現象は、日本でも繁殖が確認されている利根川水系や霞ヶ浦でも毎年見られる。
しかし、この動画にあるように、雲南省の地元でも「異常現象」とされるほどの高密度で魚が跳ぶことは、やはり例年になく珍しいと言わざるを得ない。
昨今の異常気象と「魚の大量ジャンプ」に具体的な関連性があるか否かは、わからない。ただ、今の中国人は「この中国に、何かが起きるかもしれない」という不安を常に抱えていることは確かである。
(8月6日、雲南省の湖「滇池」で、大量の魚が一斉に飛び跳ねる異常現象が見られた。)
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