「中国製圧力鍋」で17人が火傷 米国の家電量販大手が約100万個をリコール

2023/10/28
更新: 2023/10/28

米国の家電量販大手のベストバイ(Best Buy)はこのほど、「製品に欠陥がある」として、中国製圧力鍋リコールしていることがわかった。理由は、圧力がかかった状態の鍋から高温の内容物が噴出して、やけどを負う危険があるため、という。

米国消費者製品安全委員会(CPSC)は26日、「ベストバイ」が93万個の圧力鍋と交換用として別売された内鍋をリコールしていると発表した。

同社には、圧力がかかった状態の電子圧力鍋から「高温の内容物が噴出する」という報告が31件寄せられている。このなかで、17人が火傷(やけど)を負ったという。一部の消費者は、深刻な火傷を負っている。

リコール対象となっているのは「Insignia」メーカーの圧力鍋。内釜の容量表記が誤っていたため、材料の「入れすぎ」による噴出のリスクがある。

中国で製造されたこれらの圧力鍋は、2017年10月から今年6月にかけて「ベストバイ」の店頭およびウェブサイト、アマゾンで販売されていた。販売価格は50~120ドル(約7400円~18,000円)だったという。

CPSCは、当該の圧力鍋の使用を直ちに中止し「ベストバイ」に連絡することを呼びかけている。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。