アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催されている米サンフランシスコで15日、エポックタイムズの姉妹メディア新唐人(NTD)の記者が路上で男に襲撃された。後に男は私服警官によって拘束された。
事件は、APECイベントが開催されていたモスコーン・センターから数ブロック離れた交差点付近で起きた。
NTDのジェイソン・ブレア氏によれば、法輪功迫害の停止を訴える横断幕を引き剥がそうと試みる男を撮影していたところ、男が突然金属製のような器具を手にして殴りかかってきた。男はアジア系で20代とみられる。
「携帯電話を狙って、彼は凄まじい勢いで腕に殴りかかってきた」とブレア氏はいう。男は、その直前に法輪功学習者のオーディオスピーカーを蹴り倒していたことから、ブレア氏は撮影を開始していた。
中国共産党が1999年に弾圧を開始して以来、多くの国内の法輪功学習者は不当に拘束・拷問され、命を落としている。15日当日も法輪功学習者は横断幕を広げ、党による弾圧や臓器狩りの停止を求めていた。
男の身元や動機は不明だ。しかし、ブレア氏は男が「ただのホームレスのいかれた男」ではないと推測する。「非常に憎悪に満ちたていた。標的を定めているようだった」
中国共産党による破壊工作
15日には、他の場所でも信仰団体や共産党政権への批判者を標的にした同様の事件が多発しており、アナリストたちは中国共産党の国境を越えた弾圧政策の一環だと考えている。
司法省は4月、米国居住者を標的にした越境弾圧や嫌がらせをしたとして、中国国家警察の40人を起訴した。
2022年2月には米ニューヨーク市のフラッシング地区で、中国共産党による法輪功迫害について啓発活動を行う2か所の路上展示ブースが刺青をいれた中国系米国人男性に襲撃された。
今年に入ってからは、フラッシングで迫害停止を呼びかける法輪功学習者に暴行を加えたとして、斉中平被告(77)が逮捕された。法輪功学習者によれば、斉被告は長年にわたり嫌がらせ行為を働いていたという。
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