豪州人男性のアレクサンダー・セルゴは、中国で赴任していた際、中国共産党(中共)のスパイに情報を提供した罪で起訴された。
豪州検事総長は、セルゴ被告に対する外国干渉罪の適用を承認し、11月29日に裁判が開かれた。
同被告はボンダイ・ビーチにある母親の自宅で豪州連邦警察に逮捕され、以来拘留されている。
同被告は外国干渉防止法違反で起訴された2人目の豪州人だ。
セルゴ被告は上海に滞在中、中共スパイに情報を提供した罪に問われている。提供した情報は、英米の援助を受け建造された原子力潜水艦、日米豪印クアッド、リチウム採掘、鉄鉱石などだとされている。
セルゴ被告は容疑を否認しており、有罪を認めていない。
以前の法廷審問によると、セルゴ被告は2002年から中国でデータマーケティングに携わっていたが、上海の都市封鎖で出国できなくなったため、収入源として豪州に関する報告書を書いたという。
同被告の弁護士は、報告書は一般に入手可能な情報に基づいており、起訴は根拠のないものだと主張した。
さらに、裁判所は、セルゴ被告が今年中国から帰国した際、中共のスパイから依頼された「情報リスト」を携えていたことを確認した。判事は同被告の身の安全にも懸念を示した。
法律では、豪州の主権や国益を妨害する外国勢力を幇助した場合、最高で15年の禁固刑が科される。
裁判所によると、公判前審問は1月24日に開かれる予定だ。
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