インド系米国人で実業家のヴィヴェック・ラマスワミ氏は、神韻芸術団のソプラノが、音符と歌詞を超越していると感じたという。同氏はいま、共和党の大統領候補であり、動静に注目を集める人物だ。
「素晴らしいシンガーでした。彼女の歌声は、その声と歌い方の力強さ以上に、メッセージ性のあるものでした」昨年オハイオで開かれた公演を鑑賞したのちに語った。
「傑出していたと思います。彼女はピアニストと共に、西洋のオペラを彷彿とさせる特別なものを創り上げました。多様で異なる文化的背景のある多くの音楽の要素を一つにまとめあげていて、インスピレーションに富んだものでした」
神韻のヴォーカリストは、ベルカントという伝統的な歌唱法で練習を重ねてきた。そして神韻は、世界中の人々に美しい舞踊と文化を披露するだけではなく、共産主義以前の中国の精神性のエッセンスも紹介している。
「人間の精神の反映、より高い力を目にすることができました。その力が何であれ、感動的でした。彼女はシンガーとして、音楽によって、ただ言葉によるだけでは伝えきれない何かを目覚めさせることができたのです。音楽で人々の目を開かせる力に、私は感銘を受けました」とラマスワミ氏。
「私たちを結びつけ、引き上げてくれる何かがあると思います。それを信じること、そしてそれを伴う伝統は、現代の私たちが忘れてはならないものだと思います」
神韻は中国の伝統文化を広めているが、中国国内では公演できない。というのも芸術によって、中国共産党の人道への罪に対する意識を高めているからだ。
ラマスワミ氏は、中国共産党のような独裁体制についてこう語っている。「独裁的な体制を受け入れるべきだとは思いません。独裁は異なる考えを許しません。異なる考えを持っていても受け入れられる社会で繁栄しているのが好きです」
そして伝統的な古典舞踊について、こう評価した。「あちらこちらに走り回る日常から一歩下がって、何世代にもわたって伝えられてきた古典舞踊を鑑賞することができる、これは素晴らしいことです。世界的な広がりのある視野だけでなく、歴史的にも広がる大きな視野で、自分がどの位置に当てはまるのかを考えさせられます。とても気に入りました」
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