中国で感染症が大流行 火葬場は「大混雑」だが、当局は感染状況を隠蔽

2023/12/27
更新: 2023/12/27

中国各地では、依然として発熱や肺炎をともなう呼吸器系の感染症が大流行している。

各地で、子供や大人に関係なく、中共ウイルス(新型コロナ)感染が疑われる症状が現れた後、レントゲン映像の肺が白くなる「白肺(バイフェイ)」と呼ばれるような、肺炎が重症化する患者も少なくない。

また最近では、高齢者や子供ばかりでなく、体力のある若者が急死するケースが各地で相次いでいる。

今回の感染の波は当初、北京など中国北部の都市の児童の間で爆発。それから猛スピードで全国各地に広がった。

北京は最初から感染が最も深刻な地域の1つであったが、いまは死亡者数の増加に伴い、郊外の葬儀場が「満員状態」になり始めている。

河南省など一部の地域では「火葬場が、昼夜を問わず稼働している」と市民が明かしている。一つの火葬炉に複数の遺体を入れているため、遺骨や遺灰が混合されている実態も伝えられている。

いっぽう、香港では「新型コロナの変異ウイルスJN.1の爆発的流行の可能性」を専門家が警告している。

中国の疾病予防管理当局は今月10日までに、7人のJN.1感染者の確認を公表しており、患者数の増加に伴い、今後、パンデミックの可能性も否定できないとしている。

「JN.1」はオミクロン株の変異株BA.2.86(通称「ピロラ」)の「子孫」にあたるウイルスで、感染力や免疫逃避能がこれまでの変異ウイルスよりも高いことが判っている。

しかし、この段階に至っても、中共当局は依然として感染状況の隠蔽を行っている。そのため、中国における感染の実態を外部が知るのは、いまだに困難な状況にある。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。