旧正月を迎え、祝賀の爆竹や花火が「解禁」に しかし花火店の爆発事故も多発=中国

2024/02/13
更新: 2024/02/13

中国は2月10日、旧暦の元旦を迎えて8日間の大型連休に入った。今年は、各地で爆竹花火で年越しと旧正月を祝う人が目立ったが、花火が引火するなどの事故も相次いでいる。

中国では、旧正月などの祝日の際に、邪気を払う目的で、爆竹や花火を盛大に打ち上げて祝う伝統がある。ただし近年は、火災や大気汚染への懸念などから、禁止や規制導入の動きが各地で相次いでいた。しかし今年は、爆竹や花火への規制緩和に踏み切った地域も多い。

2月9日の大晦日「除夕」の夜、安徽省蚌埠市の花火取引市場で火災が起きた。

ネットに投稿された現場動画のなかには、四方八方へ乱射しながら、轟くような爆発音を発する花火を前に、市民たちが慌てて逃げ出す場面が映し出されている。周囲の花火店が、自店の売り物に引火しないよう急いでその場を離れる様子も映っている。

この事故について、中国メディアによると、そばで上げていた打上げ花火が、花火店の商品に引火してしまい、近くの10数の花火店にまで燃え広がった。花火は1時間以上も引火し続けた。そのため現場にやってきた消防隊は、何もできなかったという。

中国メディアの報道は、死傷者の有無については言及していない。

またネット上には、日付は不明だが、河南省鄭州市の花火店が「爆発する」様子を捉えた動画も流れている。ただし、現地メディアは爆発について報じていない。

(2月9日、安徽省蚌埠市の花火市場で起きた火災事故)

(河南省鄭州市の花火店で起きた爆発事故)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。