辻󠄀清人外務副大臣、IEA閣僚理事会出席

2024/02/16
更新: 2024/02/16

2月12日から14日にかけて、辻󠄀清人外務副大臣は、パリで開催された第29回国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会に出席した。岩田和親経済産業副大臣も同閣僚理事会に出席した。

・閣僚理事会出席

閣僚理事会は、ル・メール仏経済・財務・産業・デジタル主権大臣及びライアン・アイルランド環境・気候・通信大臣兼運輸大臣の共同議長の下、IEAメンバー国及びEUに加え、アソシエーション参加国、参加申請国、世界のエネルギー関連企業等の代表が出席し、IEA設立50周年を記念して開催された。

13日のハイレベル閣僚対話及び14日の閣僚理事会は、世界のエネルギー安全保障に重要な役割を果たしてきているIEAの功績を踏まえ、2050年のネットゼロに向けて、エネルギー安全保障を確保し、公正で秩序あるクリーンエネルギー移行を推進するためのグローバルな協力や取組について議論した。また、会合の成果として閣僚コミュニケが採択された。同コミュニケは、インドのIEA加盟に向けた協議の開始を歓迎した。

14日の閣僚理事会開会セッションでは、岸田首相がビデオ・メッセージを送り、世界の秩序あるエネルギー移行の実現に向けて、IEAの更なる貢献に期待するとともに、引き続きIEAと連携していくと述べ、IEA設立50周年を祝福した。

辻󠄀副大臣は、14日の閣僚理事会において、IEAのこれまでの活動とG7への協力を評価し、今後もIEAが世界のエネルギー安全保障とエネルギー移行において重要な役割を果たしていくことへの期待を述べた。

また、13日にオランダが主催したハイレベル閣僚対話「アフリカの持続可能な経済発展のための再生可能エネルギー」に出席し、アフリカの発展に資するエネルギー移行のために持続可能なアプローチと人材育成が重要だとし、日本がこれまで行ってきたアフリカ自身による取組への支援を紹介しつつ、今後も日本はIEAとも連携して協力していくと発言した。

辻󠄀副大臣は、13日にサイドイベントとして開催されたエネルギー・イノベーション・フォーラムにも出席し、地政学的リスクと気候危機の下で歴史的なエネルギー移行期にある中で、ネットゼロという共通の目標に向けて多様な道筋の下でエネルギー移行を加速するためには、官民学の幅広い連携と幅広いクリーンエネルギー技術の活用を推進することが重要だという認識を示した。

・各国・国際機関要人との会談  

13日、辻󠄀副大臣はデコット仏外務次官と会談をしたほか、ジュヌヴァール国民議会仏日友好議員連盟会長と個別に会談し、日仏は互いに価値や原則を共有する「特別なパートナー」であり、今後も両国は緊密に協力していくことを確認した。

14日、コーマンOECD(経済協力開発機構)事務総長と会談し、日本が議長を務める次回OECD閣僚理事会に向けたて意見交換をし、引き続き緊密に協力していくことを確認した。

14日、ビロルIEA事務局長と会談し、日本議長下のG7に対するIEAによる多くの協力に感謝した上で、IEAのアジアでの活動の拡大を歓迎し、引き続き緊密に協力していくことを確認した。

14日、ベリー・インド政策委員会(NITI Aayog)副委員長と会談し、インドのIEA加盟に向けた協議の開始を歓迎するとともに、二国間の協力について意見交換を行った。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について書いている。大学では日本語と経営学を専攻。
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