このほど、中国から台湾に輸出されている中国産食品に関して「安全上の問題となる物質」が相次ぎ検出されている。
台湾(中華民国)の衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は2月27日、中国から輸入した茸(きのこ)の旨味調味料「茸のうまみ出汁(菇菇鮮調味料)」のなかから、発がん性のリスクのある農薬「エチレンオキシド」が検出された、と発表した。
同署が公開したこの調味料のラベルには、日本語表記の「茸のうまみ出汁」という文字もあった。つまり、これと同類の商品が日本向けに輸出されていることが懸念されるのだ。
茸の旨味調味料のほか、中国産「乾燥ゴーヤ」からも4種類の残留農薬が検出された。また、中国産の「食器セット」が検査で不合格になっている。
台湾の食薬署は2月20日、中国から輸入した「唐辛子粉」のなかから、発ガン性をもつ工業用染料スーダンレッド(蘇丹紅)が検出されたことを発表したばかりだ。
この中国産の発ガン性物質入りの唐辛子粉(8キロ)は、すでに台湾の食品企業によってスナック菓子「蝦味先(香辣口味)」の製造に使用されていた。そのため、当該のスナック菓子は、すでに市場に流出している。
台湾当局は、当該の唐辛子粉が使用された疑いのあるスナック菓子について、店頭からの撤去に追われた。また消費者に対しても、このスナック菓子を食用せず、購入した人はメーカーや販売店にリコールするよう呼びかけている。
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