中共の政府建物が爆破 犯人が動機を公開

2024/03/09
更新: 2024/03/11

中国共産党(中共)の「両会」開催中、突発的な事件が続発している。3月7日、江蘇省の地方政府施設爆破され、同日、江蘇省の公安局の建物でも大規模な火事が発生した。当局は早速、情報封鎖している。

3月7日に公開されたビデオでは、江蘇省の公安局の高層建築で火事が起き、建物の側面が頂上から底まで濃厚な煙に覆われ、最上階の円形の部分にも炎が広がっている様子が映されている。

中国張家港市政府の大樓の入り口付近から大量の白煙が発生し、入り口のガラスとドアフレームは爆発後に重大な損傷を受けた(スクリーンショット)

 その日にネット上で流出した映像には、江蘇省張家港市の市政府ビルから濃い煙が上がっており、建物の入口のガラスやドアフレームが大きく損傷し、ガラス片や瓦礫が周囲に散乱している光景が映っている。

同時に公開された声明には、「袁剣虹」の署名があり、「張家港市の市政府ビルを爆破したのは私だ。私の行動は、腐敗した官僚に対する処罰と、自身の工場や自宅への不公平な扱いに対する是正を求めるもので、私は自首する予定だ」と記載されており、その下には名前と身分証明書番号が記載されていた。

オンライン登録情報によると、袁剣虹は「張家港和升数控機床製造有限公司」の代表であり、この企業は2003年4月に設立され、CNCフライス盤やCNC機械等を扱っていた。

新唐人テレビの記者は、会社のウェブサイトに記載されていた電話番号から袁剣虹との連絡を試みたが、つながらなかった。

中国共産党により情報は厳重に封鎖されている。現在、当局はこの事件についての詳細や、爆破計画を立てた袁剣虹の具体的な状況をさらに調査している。

この事件について、海外のソーシャルメディアでは、既に大きな議論を呼んでいる。

ネットユーザーからは、「政府に対して行動を起こす人がついに現れた。社会への復讐ではなく」といったコメントが寄せられている。

「この行為を支持することはできないが、共産党に対しては良くやったとしか言えない」という意見もある。

中国民主党の常務副主席、界立建氏は、「各地で起こっている集団的な事件は、すべて安定維持の名のもとに強制され、追い詰められた結果、死をもって抗議し、復讐することを示している」と述べている。

現在、中国経済は深刻な衰退に直面しており、多くの企業が倒産し、失業率が上昇し、民衆の不満が高まっている。共産党の「両会」期間中、当局は非常に警戒しており、請願者の陳情を強く阻止している。

大紀元のコラムニスト、王赫氏は、「共産党の体制は極めて邪悪で、人々に生きる道を全く残していない。一般市民はどうすればよいのか。この歪んだ政策の下で彼らが見つけられる唯一の方法は陳情だが、それも共産党によってあらゆる手段で妨げられ、歪められている。陳情の目的を達成することはほとんど不可能だ」と述べている。

先月から、多くの請願者が北京を訪れ、警察による暴力的な拉致や殴打に遭遇している。中には「闇監獄」に閉じ込められ、行方不明になる者もいる。

王赫氏は、「共産党政権は、中国の根本的な問題であり、市民の敵である。市民はこの事実を明確に認識している。逆に、より多くの中国人が目覚め、共産党を打倒し、解体する必要がある」と述べている。

界立建氏は、「民衆の不満はすでに頂点に達しており、実際に市民はすべてが、燃え上がるのを待っている状況だ」と理解していると述べた。

李浄