暴かれた「美食フェア」のイカサマ=中国

2024/04/01
更新: 2024/04/02

このほど、電子測りを持参して街の「美食フェア」を訪れた男性によって、ある悪徳店主の「イカサマ」が暴かれる事件が起きた。

3月22日、浙江省嘉興(かこう)市海寧(かいねい)市で開催された街の「美食フェア」を訪れた男性は「焼き栗屋台」で栗を1キロ購入した。

2024年3月22日、ある男性が浙江省嘉興市海寧市で開催された街の「美食フェア」に出店する「焼き栗屋台」で栗を購入するところ(微博スクリーンショット)

そこで彼は持参してきた電子測りで購入した栗の実際の重さが本当に1キロあるかどうかを測ろうとしたところ、店主がいきなり客の手から栗を奪い返そうとした。

驚いた男性は「何をするんだ」と叫ぶと、店主は「1つや2つ栗が少ないくらいで騒ぐな」などと言って、まさかの逆ギレ。

この時、男性は店主に栗を奪われないよう、とっさの反応をしたがために栗は袋から飛び散り地面に落ちてしまった。

そこで店主は屋台に置いてあった栗入りのトレーをそれごとひっくり返す暴挙に出た。

その際、店主は「強盗だ」と大声で叫んでいた。客は「何を言ってるんだ、こっちは金を払ったんだ」と反論した。

この騒動の後、男性は110番通報をし、「美食フェア」は中止になった。

男性が購入した栗と屋台の栗が地面でごっちゃ混ぜになっているところ(微博スクリーンショット)

この騒動について中国のネットで話題になり、「店主が自らの手で栗が入ったトレーをひっくり返した理由」に関する討論で盛り上がっている。

「やはり、男性客が地面に落とした栗と屋台の栗をごっちゃ混ぜにして、後から重量を測ることができないようにするため」とする指摘が多い。

確かにその理由であれば、店主が自ら屋台のトレーをひっくり返したことの納得のいく説明になる。

「昔から変わらぬ秤の魔法」「イカサマ」といった嘆きが広がっている。

2月にも、陝西省西安市にある商店で女性客が購入した茅台酒の真偽を確かめようとしたところ、店員から酒ビンを奪われて割られ、そのうえ「消費者クレーム受付に通報するなら殺すぞ」と脅される事件が起きている。

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!