新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
3日、米国のオースティン国防長官はハワイのパールハーバーで、米国インド太平洋軍の指揮権が正式に交代する式典を主宰した。
かつて米海軍太平洋艦隊を率いていたパパロ上将は、アクイリーノ上将の後を継ぎ、インド太平洋軍の新司令官に就任した。
オースティン国防長官は、インド太平洋軍の役割が21世紀の米国の安全保障戦略の核心であることを強調し、中共が依然として米国の国防上の課題であると言及した。
オースティン国防長官は次のように述べている。
「中共は、ますます多くの挑発的な行動をとっており、その様子は台湾海峡、東シナ海、南シナ海、そしてインドとの境界線に沿った太平洋の諸島で顕著だ。中共は、インド太平洋地域を支配し、世界の秩序を自らの独裁的な理念に基づいて再構築しようとしている唯一の国だ」
新たに就任したインド太平洋軍の司令官であるパパロ上将は、中共の行動が従来の「グレーゾーン」という範疇を超えていると指摘した。
パパロ上将は次のように述べた。
「私たちの世界は、中共の不穏な動きとその力の急激な増大によって生じる複雑な問題に直面している。インド太平洋地域での中共の攻撃的な行動と影響力の拡大に対応するため、私たちは適切な準備をする必要がある」
パパロ上将が言及した「侵略と影響力の拡大」には、中共が「九段線」をもとに南シナ海で主張している領土と海洋権益の主張が含まれている。
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