台湾・香港 香港を見よ! 一国2制度などという詭弁に騙されてはいけない

米国と日本の要人が台湾新総統を祝福、国民は新局面に期待

2024/05/21
更新: 2024/05/22

中華民国第16代の総統と副総統の就任式が5月20日に華やかに行われ、米国、日本、ヨーロッパからの要人が祝福のために来訪した。新総統頼清徳氏は「国民を最優先に」と述べ、台湾が世界の発展に貢献する強い存在であるべきだと力説。台湾の国民は新しい政権に何を期待しているのか? 詳細をお伝えする。

就任式で司会者は、「新総統の頼清徳氏と副総統の蕭美琴氏を歓迎します。また、前総統の蔡英文氏にも暖かい拍手を」と述べた。 

蔡英文前総統は正式に職を退き、新たな総統・副総統の頼清徳と蕭美琴氏に職務を引き継いだ。8年間の蔡英文政権に対する感謝の拍手が会場に響き渡り、感動のあまり涙を流す蕭美琴副総統の姿も見られた。 

新しい総統の就任式が5月20日に盛大に行われ、29か国から合わせて650人の外国の要人が台湾に集まり、祝福の意を表した。台湾と友好関係にある8か国の首脳が直接来台し、その他にもマイク・ポンペオ前米国務長官、ケビン・ハセット前ホワイトハウス国家経済会議議長を含む米国の超党派の代表団や、日本からはこれまでで最も大きな代表団が訪れた。

式典のハイライトでは、F-16、ミラージュ2000など戦闘機が編隊で整列飛行し、新総統への敬意を示した。雷虎アクロバットチームはジェット機を使ってカラースモークを描きながら、迫力満点のパフォーマンスを披露した。さらに、ヘリコプター隊は大きな国旗を掲げて総統府上空を飛び、会場に集まった人々は記念の漁夫帽(バケットハット)をかぶって新政権の始まりを祝った。

記者の曾馨旻さんが、「5月20日は休日ではないにもかかわらず、早朝から多くの市民が就任式の会場に集まっているのが見受けられる。台湾は第16代の新しい正副総統を迎え、人々は新政権に対する期待を話している」と語り、 

市民の温さんが「新総統には台湾をしっかりと守ってもらいたい」とつないだ。 

市民の吳さんは「過去8年間、副総統は非常に安定し、誠実な姿勢を保っていた。私は、蔡英文総統の政策を引き継ぎ、台湾の国際関係を広げ、世界に台湾の存在を示してほしいと願っている」と希望を述べた。 

頼清徳氏の就任に際しては、外部からの同氏に対する挑戦も指摘されている。一つは、どの党も過半数を確保できていない国会の状況、もう一つは中共からの脅威と圧力だ。 

市民の石さんは「最近の状況はあまり穏やかではなく、特に立法院においては、その傾向が強い。私たちは早くこの混沌が収束し、みんなが政策に集中できるようになり、国民が感動するような政治を望んでいる」と指摘し、 

吳さんは「中共からの挑発に乗らず、しかし衝突を避けるわけでもない、そんなバランスの取れた道を歩むべきだと思う」と指摘した。 

式典のクライマックスでは、頼清徳氏と蕭美琴氏が音楽に合わせてダンスを披露し、民主主義のエネルギーを表現した。さらに、劇団や金曲賞で最優秀バンド賞を受賞した楽団、最優秀原住民語歌手賞を受賞した歌手など、著名なアーティストたちが式典でパフォーマンスを行い、イベントに華を添えた。

 

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