トランプ氏は25日、再選されたらウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ被告への恩赦を「非常に真剣に」検討すると発言した。
25日にポッドキャスター、ティム・プール氏とのインタビューで、トランプ氏は再選後のアサンジ被告への恩赦について問われた。それを検討していると示唆した。このインタビューは、共和党全国大会での演説前に行われた。
共和党の大統領候補、トランプ氏は「実は、その話題については今日触れる予定で、真剣に考慮している」と答えた。
「演説では、皆さんが喜ぶだろう他のいくつかの発表もある」と簡潔に述べている。
また、共和党全国大会の演説で、トランプ氏はホワイトハウスに戻れば、2011~2013年にかけてダークネット市場「シルクロード」を運営し、現在終身刑に服しているロス・ウルブリヒト受刑者を減刑する意向も表明した。
52歳のアサンジ被告は、米国での裁判に直面している。被告は元米軍情報分析官が米政府ネットワークに侵入するのを助けたとされ、その後その情報を公開したという疑いが持たれている。
ウィキリークスは、米軍と中東に関する大量の資料を公開し、その中には米軍兵士が関与するビデオも含まれていた。アサンジ被告はオーストラリア出身で、米国当局は被告がウィキリークスを通じて行った行為が無謀であり、国家安全保障に損害を与え、情報機関の職員の命を危険にさらしたとして、スパイ法の下で18の罪状のほとんど全てについて裁判にかけたいと考えている。
バイデン大統領は以前、アサンジ被告に対する起訴を取り下げることを「検討中」だと述べたが、詳細については話していない。
ロンドンの高等裁判所は20日、アサンジ被告のアメリカへの身柄引き渡しに対する上訴審を認める決定を出した。判事は、言論の自由と国籍に関する問題について上訴を認めた。
米国を代表するジェームズ・ルイス弁護士は、書面による意見陳述の中で、アサンジ被告が引き渡されれば「弁護として憲法修正第1条を主張し、それに依拠しようとする権利を含め、適正手続きによる裁判の権利をすべて行使する資格があることに疑問の余地はない」と表明した。
その後、弁護士は法廷で「この保証は、彼が国籍を理由に差別されないことを明確に示している」と述べた。
この出来事は、イギリスでの法的な争いの最終段階の一つだった。アサンジ被告の妻と支持者たちは、彼が引き渡された場合、最大で175年の刑期に直面する可能性があると述べている。
アサンジ被告の家族と支持者は、彼が10年以上にわたる法的な闘争、特にロンドンのエクアドル大使館での7年間の自主的な亡命と、ロンドン郊外にある厳重警備のベルマーシュ刑務所での5年間の拘留によって、心身の健康が損なわれたと訴えている。
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