トランプ口止め訴訟、検察は証人の虚偽証言認め

2024/05/31
更新: 2024/05/31

米国の前大統領トランプ氏が5月28日、ニューヨークの裁判所に出廷し、自身の口止め料に関する訴訟の結審弁論を傍聴した。トランプ氏の子供たちも裁判の全過程に同席した。

同日、ニューヨークのマンハッタン地方裁判所では、トランプ氏の口止め料に関する訴訟が進行し、原告と被告双方の弁護士の結審弁論を展開した。

午前のセッションで、弁護側のブランチ弁護士は、ポルノ女優ダニエルズ氏が、トランプ氏との関係を持ち出した当初の動機は「恐喝」だったと主張し、トランプ氏のかつての弁護士コーエン氏がダニエルズ氏に支払った13万ドルは、トランプ氏からさらに仕事を得るためだった可能性が高いと述べた。

さらに、ブランチ弁護士は、コーエン氏が認めた偽の請求書を含む10点の証拠を提示し、陪審員に向けて、コーエン氏が宣誓後も、虚偽の証言を続けていると指摘した。検察側の主要な証人である彼の証言は信用に値しないと強調した。

検察官のスタングラス氏は、自らの結審陳述が、合計で4時間から4時間半にわたると述べた。28日の午後の陳述で、スタングラス氏はダニエルズ氏とトランプ氏の一夜限りの関係を立証しようと試み、コーエン氏がトランプ氏の弁護士であると同時に、トランプ氏の危機管理を担う重要人物であると主張した。

スタングラス氏はコーエン氏の偽証を認めつつも、コーエン氏が嘘をつき、人を欺く能力があるからこそ、トランプ氏が彼を信頼して雇用したと言及した。

同日、トランプ氏はメディアに対し、改めて自身の無実を主張した。

米国の前大統領であるトランプ氏は次のように述べている。「ドナルド・トランプは何も悪いことをしていない」

さらに、トランプ氏は、民主党が事件発生から7年が経過した後にトランプ氏を起訴したのは、司法を政治的な道具として利用し、トランプ氏の次の大統領選挙への出馬を阻止するためだと批判した。

トランプ氏は「今日は米国にとって悲しい日だ。この不当な裁判は、そもそも開かれるべきではなかった」と述べている。

28日には、トランプ氏の息子二人とその妻たち、そして娘を含む家族が裁判の最終弁論を聞くために出席した。法廷を出た後、子供たちは公衆に向けて短いスピーチを行い、父親であるトランプ氏を支持する発言をした。