トランプ前大統領の有罪判決を受けて、共和党の重要な支援者たちが政治的迫害を訴え、トランプ氏への支援をさらに拡大すると発表した。

トランプ前大統領はニューヨークでの口止め料を巡る裁判で有罪とされた。このニュースに対し、共和党員からは怒りの声が上がっており、保守派の主要な寄付者たちは、2024年の共和党の大統領候補とされるトランプ氏へのさらなる支援を表明している。

ロイター通信が報じたところによると、5月30日に発表された裁判の判決を受け、長年、トランプ前大統領を支援してきた共和党の大口寄付者たちや、これまで資金提供をしていなかった人々も、この判決を政治的迫害だと批判した。彼らは選挙戦で苦境に立たされているトランプ前大統領を支持し、11月5日の選挙での再選を目指し、さらに資金を提供することを約束。

カジノ業界の大物ミリアム・アデルソン氏とホテル業界の重鎮ロバート・ビゲロー氏は、今週、トランプ氏への大規模な資金支援を行ったことで注目を集めている。彼らの寄付は、トランプ氏が競争の激しい州で展開する新しい広告キャンペーンや、具体的な戸別訪問活動の資金として使われる予定である。

ビゲロー氏はトランプ氏を熱心に支持し、彼のための独立系団体に900万ドル（約14億1536万円）以上寄付している。

30日の有罪判決後、トランプ氏の長年の支持者であるビゲロー氏は、「トランプ氏への刑事訴追は恥ずべきだ」と述べ、動揺を隠せなかった。

この億万長者はロイター通信のインタビューで、「約束通り、トランプ前大統領にさらに500万ドルを寄付する」と明言した。

2019～21年、トランプ政権下でアメリカのジャマイカ大使を務めたドナルド・タピア氏（以前電力会社の重役）は、家族や友人との親しいグループを通じて、この選挙でトランプ氏を支持するために約25万ドルを寄付する予定だったと話している。

30日にトランプ氏が有罪とされた後、タピア氏はロイター通信に、彼らのグループが数週間内にトランプ支持の政治行動委員会（PAC）に100万ドル以上を寄付する計画であると明かし、「私たちはトランプ氏のために全力を尽くす」と力強く語った。

同じく判決後、シリコンバレーのテクノロジー投資家ショーン・マグワイア氏はソーシャルメディア Xで、以前トランプ支持のために30万ドルを寄付したことを公にした。