「預金(約217万円以下)下ろすのに警察の同意を求められた」吉林銀行の話題がネットを騒がせているなか、今度は深セン(広東省)の銀行でも約100万円以上の預金引き出すには「事前の予約」や「使い道申告」を求められたことがわかった。
中国メディア「南方都市報」は13日、深センのいくつかの銀行支店に対する現地調査を行った結果、次のような規定が設けられていることが明らかになった。
例えば、預金2万元(約43万円)以下であればATMから直接引き出せる。しかし、2万~5万元(約43~108万円)を引き出そうとすると、ATMではなく窓口を介さないと引き出せない。
5万元(約108万円)以上を引き出したい場合は事前に引き出す支店とアポイントメントを取る必要があり、額が大きい場合はその使い道を証明しなければならない。
ただ、同じ深センでも、銀行によって条件が異なる。2万元(約43万円)以上を引き出すときは予約が必要というところ(深圳光大銀行など)もあれば、予約を必要とする金額が10万元(約216万円)のところ(深圳農商銀行)もある。
なぜ「予約制」なのか?
この疑問に対し、北京銀行や興業銀行、光大銀行(深センでの支店)など複数銀行の職員は、「顧客が現金を引き出す際に支店の現金が足りなくなることを防ぐため、また顧客のお金の引き出しに影響を与えないようにするための措置だ」と主張している。
預金者は預金引き出しの予約を行う時には、個人情報のほか、お金の使用用途などの情報まで求められる。また指定された時間にお金を引き出さなければならない。
郵儲銀行深圳の支店の場合、「預金者は15時前までに次の日の引き出し時間を予約しないといけない」と同行職員が明かしている。
関連トピックスは中国SNSのトレンド入りし、激しい議論を引き起こした。
「金欠銀行が(預金者による)預金引き出しをただ阻止したいだけなのが本音なんだろう」
「自分のお金をどう使おうが、こっちの勝手だ!使い道聞かれたり、警察の同意が必要とか、ふざけてる」
なかには「突然凍結されるケースもあるし、引き出すのに予約や用途まで聞かれるなんて、もう安全でないうえ、面倒な銀行にはお金を預けない」といった声も。
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