第一列島線の外側と南シナ海における海戦

中国軍の北部戦区と南部戦区は、空母を1隻は台湾の東、もう1隻はフィリピン海にそれぞれ配置しているが、孤立しており補給が困難な状況にあるとされている。

第一列島線内の海戦よりも、列島線外での海戦の方が比較的シンプルな戦闘形態を取ると予測される。

中国のJ-15艦載戦闘機は、アメリカ海軍のF-35CやF-35B戦闘機と比べて劣り、急速に壊滅する可能性が高い。中国の空母とその護衛艦（055型、052D型駆逐艦、054A型フリゲート）は、F/A-18スーパーホーネットにとって格好のターゲットである。

米軍の爆撃機や潜水艦の参加により、中国の航空母艦艦隊は急速に機能停止に追い込まれるだろう。アメリカ海軍のMK-48重魚雷は、中国艦隊を海底に沈める結果となる。

北部戦区には055型駆逐艦4隻、052D型駆逐艦8隻が配備されており、さらなる増派も検討されているが、宮古海峡の通過は困難である。一部の艦船は第一列島線での上陸作戦を支援する役割を担う可能性があり、東シナ海の艦隊と同様の運命を辿ることも考えられる。残りの艦船が作戦を続ければ同じ結果が予想され、青島や大連の港に隠れていても、アメリカのAGM-158やトマホークの長距離巡航ミサイルからは逃れられないだろう。

中国人民解放軍南部戦区には、055型駆逐艦4隻と052D型駆逐艦9隻が配備されているが、台湾海峡を通じて北部への支援は不可能である。戦争が発生した場合、台湾海峡は地上から発射される対艦ミサイルによって封鎖され、海軍艦船の通行は非常に困難になるだろう。空母「山東」が攻撃されると、南海艦隊の他の艦船は出撃を躊躇する可能性が高くなり、南シナ海での米軍による空爆や、米潜水艦の伏撃による攻撃リスクが増大し、バシー海峡の通過も難しくなるだろう。

アメリカ海軍の空母が南シナ海に進出し、南沙諸島の西側に位置する予定である。この地点は中国戦闘機の作戦範囲外で、爆撃機と協力して中国の軍事基地を攻撃し、中国艦隊への奇襲を行う準備が整っている。中国南海艦隊が三亜港にいても、アメリカ軍の攻撃を避けることはできない。

中国共産党が戦争を起こすリスクを冒す場合、大型揚陸艦を含む海軍の主力艦隊が壊滅する可能性が高まる。アメリカ軍は港に留まる中国共産党の艦船を見逃さず、中国海軍が西太平洋での攻撃力を完全に失うよう対応する。さらに、アメリカ軍は大連や上海の江南造船所にも攻撃を加える可能性があり、その結果、中国は船舶の建造能力を喪失するかもしれない。これは「地獄のような光景」の別の側面である。

中国の空軍が敗れた場合、生き残った戦闘機は沿岸地域から内陸へ急いで退避し、隠れることになる。一方、中国の海軍艦艇には隠れる場所がなく、最も早く全てを失う運命である。