自衛隊、ポーランド軍、フィリピン国軍と防衛協力強化

2024/06/20
更新: 2024/06/20

20日、自衛隊の吉田圭秀統合幕僚長は、17日から行われたポーランド軍参謀総長とのハイレベル懇談と20日に行われたフィリピン国軍参謀総長とのオンライン会談の成果について発表した。両会談では、地域の安全保障に関する協力強化について話し合われた。

17日から20日にかけて、ポーランド軍参謀総長ライモンド・ククワ氏が公式訪問した。双方が戦略環境に関する認識を共有し、防衛協力の方向性について意見を交わした。

吉田幕僚長は「ポーランドとの防衛協力は、欧州およびインド太平洋地域における安全保障の安定に寄与するものだ」と語った。

また幕僚長は20日、フィリピン国軍参謀総長ロメオ・ブラウナー氏とのオンライン会談を実施した。この会談は、6月17日に中国(共産党)海警局がフィリピン軍の補給船に乗り込み、乗組員を一時拘束する事件が発生したことを受けて急遽設定された。

会談では、双方は事件の事実関係を確認し、中共海警局の行為が国際的な規範に反する「海上犯罪行為」(ICAD)に相当するとの認識を共有した。法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序を維持するために、米国やオーストラリアなど同盟国と連携して対応を進めることで合意した。

吉田幕僚長は、「今我々は、フィリピンとの連携を通じて、インド太平洋地域の平和と安定を確保していく」と述べた。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。