2024年米大統領選討論会 バイデン対トランプ、直面する課題とは?

2024/06/25
更新: 2024/06/25

2024年のアメリカ大統領選挙が近づく中、民主党の現職バイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は、初の公開討論会で直接対決する。討論会は6月27日にアトランタで開催され、両候補者の政策、パフォーマンス、そして法的な課題が注目されている。

以下は、AP通信がまとめた、二人の討論者が直面する主要な課題の一部である。

バイデン氏は安定したパフォーマンスを見せることができるか?

トランプ氏と共和党は、バイデン氏が81歳であることを指摘し、彼の再選適任性に疑問を投げかけている。しかし78歳のトランプ氏とのテレビ討論で、一般教書演説の際のような活気ある様子で激しい戦いを展開できれば、それは成功と見なされるかもしれない。

注目されるバイデン氏のパフォーマンスは、彼の将来の選挙戦に大きな影響を及ぼすだろう。

トランプ氏は穏やかな調子を保つことができるか

2020年の1回目の討論では、トランプ氏は何度もバイデン氏の発言を遮り、その態度が批判された。しかし、2回目の討論では落ち着いた態度を見せ、二人は異なる政策について真剣に議論した。

27日の夜、中間派の支持を得るためには、トランプ氏にとって自己制御が重要である。

裁判の問題

トランプ氏は5月、ニューヨークでの口止め料事件で有罪とされた。一方、バイデン氏の息子ハンター氏も銃の不正購入で有罪とされた。これらの問題が討論会で取り上げられることが予想される。

バイデン氏の選挙チームはトランプ氏の有罪を強調しているが、バイデン氏自身は政治的介入を避けるために距離を保っている。

トランプ氏は自分への刑事訴追が政治的動機によるものだと主張し、バイデン氏の関与を非難している。また、ハンター・バイデン氏が父親のジョー・バイデン米副大統領(当時)だった時代、海外で行っていたビジネス取引について疑問を投げかけている。

静音マイクと司会者

通常、司会者や基本ルールが討論の進行に影響を与える。

特筆すべきは、今回、両候補者が大統領討論委員会の通常のやり方を避け、自ら合意したルールで討論を行うことである。

今回、バイデン氏とトランプ氏は、CNNスタジオで観客なし、オープニングスピーチもなく討論する。発言順が来ていない時はマイクがミュートされ、ステージ上での小道具やメモの使用は禁止されている。候補者にはペン、紙、水のボトルだけが提供される。

コイントスの結果、トランプ氏が最終的な総括を行う

このイベントの司会者はCNNのダナ・バッシュとジェイク・タッパーとなった。彼らはトランプ氏の批判で知られている。

この二人は時々バイデン氏を批判するが、バイデン陣営は討論会で彼らがバイデン氏を支持することを期待している。トランプ氏が話している時、バイデン氏のマイクはオフで、司会者のマイクはオンである。

中絶と移民問題

27日の討論会では、両候補者は厳しい政策課題に直面する。

トランプ氏にとって、中絶問題は特定の支持者を失うリスクがある。2022年のアメリカ議会の中間選挙で、アメリカ最高裁が女性の中絶権を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆したことが、共和党の一部の候補者に不利に影響した。

トランプ氏は再選の場合、全国的な堕胎禁止法を支持しないと表明している。この姿勢が選挙戦に有利に働く可能性があるが、バイデン氏はトランプ氏が任命した保守派の最高裁判所判事3人が「ロー対ウェイド」判決を覆したことを指摘し、問題追及を予想している。

一方、バイデン氏にとって重要な課題の一つは移民問題である。彼の政府は最近、アメリカとメキシコ国境を不法に越える移民を減らす措置を講じているが、南部国境の移民危機は依然深刻である。トランプ氏の国境管理政策は多くのアメリカ人に認識されている。

李馨
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