今月4日、衆人環視のなか、遼寧省の街中でナイフによる切りつけ事件が発生し、少なくとも3人が死亡、1人が負傷した。同じ日に河北省で、翌日には四川省でも同様の街中での刃傷事件が発生している。
不完全な統計ではあるが、SNSに流出した事件だけを数えても、中国本土では過去2か月の間で、40件ものナイフを使った殺傷事件が起きており、少なくとも55人が死亡、48人が負傷している。このほか、銃殺事件や他の殺人事件も発生している。
中国共産党(中共)当局による「世論の安定維持」もあり、これら事件のうち官製メディアによって報道されたのはわずか一部でしかなく、ほとんどの事件は、メディアでは報道されることもなく市民によるSNS投稿でしか見ることができない。
過去数十年にわたる中共による憎悪に満ちた洗脳教育の結果、現代の中国社会には敵意や邪気に満ちている。これに加え、近年の中国の経済不況や失業率の高止まりなどにより、民衆の生存に対するプレッシャーがかつてないほどまでに高まっている。その結果、ささいな事でも「暴走」してしまうケースが後を絶たないのではないか?
このような過去にはなかった事態に、ネット上では嘆きの声が広がっている。
「安心して街も歩けない!」
「世の中どうなってしまったの?」
(四川省成都市簡陽市の街中で起きた刃傷事件の現場。年配の女性2人がナイフで切りつけられて負傷し、うち1人の衣服は血に染まり、重傷の様子)
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