米沿岸警備隊、アラスカ海域で中国軍艦を確認

2024/07/12
更新: 2024/07/12

米国の当局者は7月10日、米沿岸警備隊の巡視船がベーリング海での定例巡視中に複数の中国軍艦を確認したと発表した。該当海域は国際水域だが、米国の排他的経済水域内に位置している。

米沿岸警備隊の声明によると、アリューシャン列島のアムチトカ海峡北約200キロメートルで3隻の中国軍艦を確認した。その後、コディアック航空基地のヘリコプターがアムクタ海峡北約135キロメートルで4隻目の中国軍艦を確認した。

声明によると、これらの船舶はすべて国際水域を通過していたが、米国の排他的経済水域内に位置していた。この排他的経済水域は米国の海岸線から370キロメートルまで広がっている。

沿岸警備隊第17区の指揮官メーガン・ディーン少将は、「中国海軍の存在は国際規則と規範に則ったものである。私たちは(自らの)存在をもって対抗し、アラスカ周辺の海洋環境における米国の利益が侵害されないようにする」と述べた。

これは、中国海軍の艦艇がアラスカ海域に出現した初めての事例ではない。2022年9月、米沿岸警備隊の駆逐艦キンボール号はベーリング海域で中国の055型大型ミサイル巡洋艦を確認し、その後、この艦艇が他の2隻の中国軍艦および1隻の駆逐艦を含む4隻のロシア軍艦とともに米国の排他的経済水域内で編隊航行しているのを確認した。

米沿岸警備隊は、ロシアおよび中国の艦艇を探知した後、「フロンティア・センチネル作戦」に基づいて行動していると述べた。その指示は、戦略的競争相手が米国水域およびその周辺で活動する際に「存在をもって対抗する」ことを求めている。

2021年9月、米沿岸警備隊の巡視船はベーリング海と北太平洋のアリューシャン列島外約80キロメートルで中国の船舶に遭遇した。

ベーリング海で中国海軍艦艇が初めて確認されたのは2015年であった。報道によると、その時期はちょうど米国のオバマ元大統領がアラスカを訪問していた時期であり、当該地域で数隻の中国軍艦が確認された。

趙鳳華