米国 「私は真実を知り、何が正しいかを知っている」バイデン氏

バイデン、再選に向けた決意表明 トランプ攻撃を再開

2024/07/18
更新: 2024/07/18

アメリカのジョー・バイデン大統領は16日、ネバダ州ラスベガスで開催された全米有色人種地位向上協会(NAACP)のイベントに出席し、「全てを賭けている」と再選への強い意欲を示した。これは、13日に起きたドナルド・トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件以来、初めての公開演説である。

バイデン大統領は、この暗殺未遂事件を受けて予定されていたテキサス州での演説をキャンセルしていたが、今回のネバダ訪問では、激戦州である同州において「全てを賭けている」と強調した。

バイデン大統領は、今回の事件を受けて政治的な過熱と対立を警戒しつつも、トランプ前大統領に対する強い政策批判を再開した。特に、黒人やラテン系などの重要な支持層を再び引き寄せることを狙っている。

バイデン大統領は演説で、「我々の政治は過熱し過ぎている。皆が熱を下げる責任がある」と述べ、トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件の深刻さを指摘した。また、「あらゆる種類の暴力を非難する」と述べ、警察の過剰取り締まりや議会暴動、銃乱射事件などを例に挙げた。

バイデン大統領は、「銃の問題についても話さなければならない。多くの子供が銃による事故で命を落としている。これは狂っている」と述べ、銃規制の強化を訴えた。さらに、「暴力に反対するならば、私に賛同してほしい。トランプを狙った銃器は、多くの人々を犠牲にした。これを禁止する時が来た」と述べ、銃規制に消極的な共和党にも協力を呼びかけた。

バイデン大統領は、「トランプは、黒人向けのオバマケアを廃止し、富裕層減税を推進した」と述べ、トランプ前大統領の政策を批判した。一方で、「我々の政権が黒人家庭にお金をもたらした」と自身の成果を強調した。

バイデン大統領は、自身の高齢を指摘される中で、「若かった時もあり、今は年を取っているが、正義が捨てられるのを見たことがない。私は真実を知り、何が正しいかを知っている」と述べ、再選への強い意欲を改めて示した。

徐天睿
エポックタイムズ記者。日米中関係 、アジア情勢、中国政治に詳しい。大学では国際教養を専攻。中国古典文化と旅行が好き。世界の真実の姿を伝えます!
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