真夏日が続くなか、中国では「またしても」降るはずもないのに雪が降った。
今月20日、中国山東省煙台市の高層ビルから撮影された動画のなかでは、雪が降っていた。
現地市民によると、雪は動画撮影された「限られたごく一部の地域」でしか降らなかったという。
「夏に降る雪」の動画は現地のテレビ局も取り上げ、関連報道の下には5千以上のコメントが寄せられた。
これらコメントのうち、「どんだけの怨念が積もってるんだ?」とするコメントには1万以上の「いいね!」がつき、百件以上の「返信」が寄せられている。
「冤罪」
中国では古来から「夏に降る雪は冤罪(えんざい)があり、亡霊の怨念や慷慨悲憤(こうがいひふん・社会の不義・不正や自らの運命などに憤りをおぼえ、嘆き悲しむこと)が神を動かしたから」といわれている。そのため、この異常気象を「神の怒り」や「不吉の前ぶれ」「天下大変の前兆」とする民間の言い伝えもある。
そのため、「夏に降る雪」、「六月飛霜(雪)」という言葉を聞くと、中国人であれば、誰でもすぐ脳裏に浮かぶ言葉、それは「冤罪」である。
この頃、北京や四川省、黒竜江省、甘粛省など各地で「夏に降る雪」が相次いで確認されている。
(夏に降る雪、2024年7月20日、中国山東省煙台市)
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