中国 「粗悪品のボルト使用が原因か」

街で外食中の一家に落下した「巨大看板」 1人無事だった母親が見た地獄=中国

2024/07/24
更新: 2024/07/26

22日午後10時ごろ、中国雲南省の省都、昆明市の通り沿いの店舗の看板が5階から落下する事故が発生し、下にいた3人が死亡し、7人負傷した。責任者は警察に拘束された。

落下したのは、長さ25メートル、幅4メートルの巨大な看板で、食事中の一家に落下しており、一人無事だった母親が事故の惨状をネットに訴えている。

母親によると、6歳の長女は落下した看板の直撃を受けて死亡し、4歳の次女は未だに集中治療室(ICU)、夫は重度の脳震盪で絶えず吐血しているという。

彼女は「付き添ってくれているのはスタッフ1人だけ、当局者や店舗責任者など誰一人来ていない、何もかも自分1人で対処しなければならない」「助けて」と投稿し助けを求めた。

事故現場の様子を中国版TikTokの抖音に投稿したあるネットユーザーは、夜中の1時に警察から電話がかかってきて、投稿削除を命じられ、「事件関連情報を外部に伝えるな」と告げられたという。

 

【閲覧注意】本動画には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

(現場の様子、看板の直撃被害を受けた女性によるSNS投稿など)

(現場の様子、看板の直撃被害を受けた女性によるSNS投稿など)

 

事故原因

また中国の複数の官製メディアはこの事故について取り上げているが、事故原因に関しては言及していない。

ネジやボルトの事情に詳しい専門家(「輝哥說螺絲」)が、事故の原因究明をすべく、現場を訪れて調査を行った。「粗悪品のボルトを使用していたことが今回の事故の一因だ」「目視ではあるが、現場で使用されたボルトは国家規格で定める要件を満たしていないものと思われる」と指摘している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!