トランプ氏はEV巡り態度急変、労組トップがマスク氏との関係批判

2024/08/08
更新: 2024/08/08

[デトロイト 7日 ロイター] – 全米自動車労組(UAW)のショーン・フェイン委員長は7日、大統領選の共和党候補トランプ前大統領と電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の関係を批判した。民主党候補ハリス副大統領の応援活動で述べた。

マスク氏は7月のトランプ氏暗殺未遂事件後に前大統領への支持を表明。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はマスク氏がトランプ氏の選挙戦を支援する新たな特別政治活動委員会(スーパーPAC)に毎月約4500万ドルを献金する予定と報じた。ただ、両氏はこれを否定している。

フェイン氏はトランプ氏が何カ月もEVに反対だと述べて「自動車産業や米国の自動車労働者をこき下ろしてきた」と指摘。その上で「マスク氏がトランプ氏に毎月4500万ドルを献金するとした途端にトランプ氏は態度を変えた」とし、トランプ氏を「裏切者」と批判した。

トランプ氏はEV義務化に反対し、バイデン政権のEV政策を批判してきたが、最近になってEVを支持すると発言している。

先週末の集会で同氏は「私はEVに賛成だ。イーロンが私を非常に強く支持してくれたのだから、選択の余地はない」などと述べた。

UAWはハリス氏への支持を表明している。

Reuters
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