メルセデス・ベンツの電気自動車140台が韓国で炎上、中国製バッテリーによる火災か?

2024/08/15
更新: 2024/08/15

今月初旬、韓国で発生した驚愕の事件は、メルセデス・ベンツの電気自動車が出火し、約140台が炎上したというものである。韓国メルセデス・ベンツは、火災が発生した車両のバッテリーが中国のバッテリーメーカー、ファラシス・エナジー社(富能科技)製であることを公表した。この事実が明らかになったことで、ユーザーの間に怒りが広がっている。

火災は8月1日、ソウル西部の仁川市にあるマンションの地下駐車場で発生した。地元メディアは、メルセデス・ベンツの電気自動車が出火し、大規模な火災に発展したと報じている。この結果、地元のマンションでは電気自動車を地下駐車場に入れることを禁止する検討が始まっている。

ソーシャルメディアで拡散された焼け落ちた車両の衝撃的な画像は多くの注目を集め、一部の住民は避難所を探す必要に迫られた。仁川市消防局の報道官はAFPの取材に対し、「現在、分析を進めているが、監視カメラの映像からは、火災がバッテリーによって引き起こされた可能性が高い」と述べている。

この火災により、煙を吸い込んだ約23人が病院で治療を受ける事態に至っている。また、韓国メルセデス・ベンツは、火災が発生したEQE 350のバッテリーがファラシス・エナジー社製であると公表した。韓国の電気自動車オーナーの間で大きな問題となっている。

ファラシス・エナジーのバッテリーは以前にも火災のリスクが指摘されており、北京汽車集団は2021年に約3万2千台の電気自動車をリコールしている。現地の自治体は、公共の充電ステーションでの充電制限を検討するなど、火災リスクを軽減するための措置を模索している。

政府と自動車業界、安全対策強化への動き

政府はこの事故を受けて、自動車メーカーに対し電気自動車のバッテリー情報を積極的に公開するよう勧告した。また、電気自動車の安全対策を強化する計画を発表する予定である。国土交通省は、国内外の自動車メーカーとともに、電気自動車の安全性向上を目指すシンポジウムを開催した。

EUでは、電気自動車に必須の「バッテリーパスポート」を開発することが承認され、2027年に施行される予定である。これにより、製造業者や材料供給源が詳細に記されることになる。リチウムイオンバッテリーが発火した場合の高温での燃焼は消防士にとって独自の挑戦を提起し、専門家はこれをバッテリーの熱暴走が原因であると指摘している。

張婷