[ロンドン 16日 ロイター] – 世論調査会社イプソスが16日公表した調査によると、英国民が最も重要視する課題として移民問題がトップになった。移民問題が最大の課題となるのは欧州連合(EU)離脱が決まった2016年以来初めて。イスラム教徒と移民を標的とした暴動が今月発生したことを受けた。
調査によると、英国人の34%が移民問題を最大の課題として挙げ、医療30%、経済29%、犯罪25%、インフレ20%を上回った。
また調査対象者の11%が人種間関係が最大の問題と回答した。英国への純移民数(移住者と帰国者の差し引き)は、22年に過去最高の76万4000人を記録し、23年は68万5000人だった。
イプソスは、亡命希望者を収容するホテルやモスクを標的にした暴動が多くの都市で今月発生したことを受け、移民に対する懸念が高まっていると指摘。
マイク・クレメンス研究員は「犯罪や人種間関係に対する懸念も近年では最高レベルに上昇している」と述べた。
イプソスの調査は今月7─13日に成人1010人を対象に実施された。
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