17日、中国北京市昌平区の交差点の道路が突然陥没し、大きな穴が出現した。SNSに投稿された現場映像のなかには、幸い転落こそしなかったものの、穴にはまって困り果てたバスの姿があった。
崩落原因については目下、報じられていない。
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昌平区では2019年7月29日にも同様の事故が起きており、その時に道路に出来た穴の大きさは10平方メートル以上、深さ2~3メートルだった。陥落した道路は修繕工事を終えてまだ日が浅く、現場のすぐ近くは住宅地だった。陥落原因は「雨と雨水管の破損」と中国メディアが報じていた。
「道路に穴」といった類似ニュースが起きるたび、ネット上では「いつもの声」が広がっている。
「またおから(手抜き)工事だ――」
「いまは家の中にいても、家がいつ崩壊するか分からない。外を歩いても地面に穴が開くかもしれないし、どこかの高層マンションの外壁が飛んでくるかもしれないから、いつ死ぬか分からない」といった嘆きや悲観の声が絶えない。
中国では、住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が多く、豆腐のおからのように、手で砕けるほどもろい「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれる手抜き工事の住宅やインフラが各地に多く存在し、以前から大きな社会問題となっている。
今回できた穴も、こういった手抜き工事の産物なのかはわからないが、災害もないのに「建物倒壊」や「道路陥没」と聞けばすぐに「また手抜き工事だ」と直結してしまう中国人が実に多い。
(おから工事で利用されている『手抜き鉄筋』)
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