中国で人気オンラインゲーム内のお経をあるインフルエンサーが読み上げたところ、突然アカウントが停止される事態が発生した。これに対して、インターネットユーザーからは、中共当局が過敏すぎると声を挙げている。
8月20日、中国企業が開発したオンラインゲーム「黒神話:悟空」が正式にリリースされ、多くのゲーマーを引きつけている。清華大学と北京大学の学位を持つストリーマー「女流66」が、ゲーム配信でゲーム内のお経について解説していたところ、突如プラットフォームからアカウントが停止され、10分後に停止が解除された。
「女流66」は「たぶん、さっき紹介したお経が原因だと思いますが、ゲームを楽しむ上でそれは避けられないですよね」と語る。
インターネット上で、あるユーザーが「教養があることにより不利益を被った」と冗談交じりに述べ、別のユーザーは中共当局を「過敏すぎる」「管理が厳しすぎる」と皮肉った。さらに、現代中国では「言葉を選び、慎重に行動する時代」と嘆く人もいた。
中国のソフトウェアエンジニア、彭氏によると、中国版のTikTokを含むライブ配信プラットフォームには多くの使用禁止ワードがあり、それらを使用した場合、アカウントが凍結されるリスクがあるとのことこだ。
彭氏は「ライブ配信では宗教に関する話題を避ける必要がある。そのような話題はタブー視されており、禁止ワードが多いため、お経を読むだけでAIによりアカウントが自動的に凍結されることがよくある」という。
また中国のライブ配信プラットフォームで方言の使用が禁じられており、キャスターは標準語のみを使用しなければならないと指摘している。
彭氏は「方言を使うと、ライブ配信が即座にブロックされることがある。それはAIが方言を使用した会話を正しく把握することができないため、配信が直ちにブロックされる」と述べた。
この件に関して、時事評論家の邢天行氏は、中共の権威主義的な政治体制が、中共のイデオロギーを優先し、中国の伝統文化を抑圧していると非難した。
邢天行氏は「長年にわたり、中共は文化的な独裁を行ってきた。この独裁体制の下では、伝統文化は受け入れられず、伝統的な文化や舞踊、その他の多くの伝統的要素が党の政策に合わないと見なされると、排除されてしまう。これは、伝統に対するはっきりとした敵意だ」と述べている。
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