社会問題 「社会報復」事件か

中国でまたも暴走車事件 桂林の繁華街 群衆に突っ込み

2024/08/26
更新: 2024/08/26

【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。

 

広西省桂林市で24日午前11時頃、街の交差点に位置する店舗の外で、約十数人の人だかりへ右折してきた黒いセダンが突っ込んだ。

この事態に人々は悲鳴を上げながら逃げ惑い、運悪く轢かれた複数の人が地面に倒れたり、車の下敷きになったりした。

下敷きになった人を助けるため、付近にいた人が交通警察と一緒に車を持ち上げようとしていたシーンもあった。現場は多くの人が、血を流して地面に横たわり、一時大混乱に陥った。

暴走車は路肩の縁石に乗り上げた後、店入口の石段にぶつかって停止した。

車が停止した後、運転席の高齢の男は一度車から降りて周囲の状況を確認していたが、すぐにまた運転席に戻って座ったのだ。数人が車を持ち上げようと奮闘していた最中も、運転手の男は車のドアを開けっぱなしにして、運転席に座ったままだった。

子どもを含む多数の死傷者が出ているとのネット情報はあるが、詳細の死傷者数は不明。

 

現場の様子

 

「また社会報復か」

この「事件」について、現地当局はいつもながらの「交通事故」としている。

当局が「交通事故」と主張するこの「事件」について、多くの市民が「絶対社会報復だ」と考えており、中国のSNSでは何とも言えない嘆きが広がっている。

中国ではこのように、自動車を凶器にして暴走させ、無差別に歩行者などを襲撃する「社会報復」的な凶悪事件が後を絶たない。そのため、今回のような「事件」が起きるたび、「社会報復」を疑う声が必ず上がる。

 

預金凍結された中国の地方銀行の預金者ら数百人が河南省鄭州市の「中国人民銀行新鄭州支店」前で大規模抗議集会を行う場面、2023年4月2日(動画のスクリーンショット)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!